新エネルギー自動車が頻繫に自然発火する事故を受けて、中国工業情報化部は「新エネルギー自動車の安全上の潜在的なリスクに関する調査業務の展開に関する通知」を発表

新エネルギー自動車の頻繁な自然発火事故を受けて、新エネルギー自動車の安全管理を強化するため、中国工業情報化部が2019年6月17日に「新エネルギー自動車の安全上の潜在的なリスクに関する調査業務の展開に関する通知」を発表した。主な内容は以下のとおり。

 

作業要求

(1)車両安全検査

販売済み車両、在庫車両の防水保護、高電圧ジャンクションボックス、車両衝突、車両パワーバッテリー、車両充電装置、バッテリーボックス、機械部品および消耗部品に焦点を当て安全検査作業を実施する。

 

生産企業は、自家用車がどのような状態になった時に修理店に持ち込んで修理すべきかを明確にユーザに伝えるものとする。また、生産企業は、モニタリングデータを通して車両が規定されている危険な状態にあることを発見した際には、電話、メッセージ、車両警報などにより、検査および保守のために修理店に戻るようにユーザーに注意を促す。

 

(2)企業の安全監視システム

企業は安全監視システムの機能が中国国家基準要求を満たしていることを確認し、企業監視プラットフォームに7日24時間体制の終日勤務体制を設け、故障対応の連絡先を設定するものとする。

 

安全検査状況の報告

また、2019年10月末までに新エネルギー車メーカーに新エネルギー車の安全上の潜在的なリスクを検査する作業を完了し、報告書を作成するよう要求している。

 

工業情報化部は新エネルギー車に対するそれら検査のため、特別な調査システムを作成し、運用を開始した。企業はそのシステムの要件に従って、事故情報と安全上の潜在的なリスクを検査する作業の関連情報を報告するものとする。その検査システムは次のとおりである。

http://www.miit-eidc.org.cn/gxapp/gx/bulletin/supvis/login

 

処罰

要求に従わずに安全検査を実施する、虚偽の報告を提出する、問題点を報告しないなどの企業に対して、問題の性質や深刻さに応じて、その内容を一般に公開し、期限内に是正措置を要求する。また、企業や製品の公告を一時停止またはキャンセル、ならびに新エネルギー車の推奨リストから消去するなどの処罰を設けるものとする。

 

また、本通知に新エネルギー車の安全検査作業の検査参考表、故障対応者の情報フォーム、新エネルギー車安全検査作業の統計表が添付されている。