米カリフォルニア州、Anheuser Buschに50万ドルの罰金ー検査規定の非遵守等

2019年7月1日、米カリフォルニア州大気資源局(CARB)はプレスリリースを公表し、大手ビール製造会社であるAnheuser Busch社が同州の大気汚染関連法令に違反したとして、50万ドルの罰金が課されることを明らかにした。

CARBは、2015年3月に調査を行い、St.Louisに拠点のある酒蔵会社Anheuser Buschが、定期排ガス検査プログラム(Periodic Smoke Inspection Program, PSIP)で求められている検査要件について19のディーゼルトラックで非遵守であること、ならびに同州のトラック・バス規則で定められている法令遵守期限までの法令遵守を怠ったことを確認した。

Anheuser Busch社は50万ドルの罰金の支払いに合意し、同州の利用可能な全てのプログラムの要件を遵守する旨についても同意した。また、同社の自動車運用者にカリフォルニア州のアンチ・アイドリング規則を遵守するよう指示し、SPIP遵守に責任を有する同社の担当者をトレーニングに参加させ、今後2年でSPIP要件を遵守する内容をCARBに提出した。

50万ドルのうち25万ドルは大気汚染関連研究・調査のサポートのための資金(大気汚染管理基金)に充てられ、残りの25万ドルはロサンゼルス南部近郊の”Urban Greening and Community Forestry Project”に用いられ、景観整備道に5年間にわたって300本の植樹を行うための資金などに活用されるという。