米カリフォルニア州CARB、クリーンな積荷・貨物取扱いオフロード機器・車両を対象とした新たなインセンティブを公表

2019年8月5日、米カリフォルニア州大気資源局(CARB)は、ゼロエミッション・オフロード貨物運送技術の購入および活用を加速化させるため、新たに4000万ドルの資金を投じるインセンティブ・プログラムを公表した。

「クリーンなオフロード機器バウチャー・インセンティブプログラム(CORE)」と呼ばれるこのプログラムは、ターミナルトラクターや輸送冷却機器、貨物取扱い機器などを含むクリーンな、またはゼロエミッションの機器の比較的高額なコストをある程度相殺し、購入者等が活用しやすくなるようなインセンティブを与えるものである。

COREプログラムのもと、例えば、事業者はディーゼル駆動のものからゼロエミッションのトラクターへ買替える場合、18万ドルの資金を受け取ることができる。そのほか、様々な条件で不利な地域(disadvantaged communities)については、その地域での使用が見込まれているゼロエミッション機器については10%を上限にインセンティブが提供される。但し、機器あたり50万ドルを超えることはできないとされている。

COREプログラムはカリフォルニア州の「ハイブリッド・ゼロエミッショントラック・バスバウチャーインセンティブ(HVIP)」に基づいている。HVIPは同州全体で輸送バスのクリーン技術の活用、商用化を促すものである。2009年の導入時より、4億4700万ドル以上がHVIPに割り当てられてきた。これらの資金は、今後2年で7000台以上のクリーンなバスを同州で走行させる結果になると見込まれており、同様のバウチャーに関する需要は今後も成長すると期待されている。

CALSTART、イノベーターと協力してクリーンな車両の近代化と採用を推進し、HVIPを管理する全国的な非営利コンソーシアムは、最近、COREプログラムを管理する契約を締結した。これら2つのプログラムは「カリフォルニア気候投資」(同州のイニシアチブ)より資金が投じられる。

COREは、以下に記す機器を含め、ゼロエミッション製品の商用化に焦点を当てている。将来的には他の製品カテゴリーも加えられる見込みとなっている。

■オンロードおよびオフロードのターミナル・トラクター

■輸送冷却機器

■フォークリフト(積載容量8000ポンド以上)

■コンテナ取扱い機器

■空港貨物ローダー

■Wide-body航空機牽引車

■鉄道車両移動車

■ゴム製の段付きガントリークレーン

 

【参考情報】

Clean Off-Road Equipment Voucher Incentive Project
https://ww2.arb.ca.gov/our-work/programs/clean-off-road-equipment-voucher-incentive-project