ルクセンブルク政府、EV普及促進策を税優遇措置から補助金支給に切り替え

ルクセンブルク政府は2019年1月25日、電気自動車等の補助金支給スキームを発表した。同国では2017年来、税優遇措置によってエレクトロモビリティの促進を進めてきたが、2019年からはこれを、新規登録車両を対象とする補助金支給方式に切り替える。本件に関する政府プレスリリースとスキームの詳細はそれぞれ、以下のURLで参照可能である(いずれも仏語のみ)。

https://gouvernement.lu/fr/actualites/toutes_actualites/communiques/2019/01-janvier/25-vehicules-faibles-emissions.html

https://transports.public.lu/fr/contexte/initiatives.html

 

支給額は、下表の通りである。

 

種類 支給額
100%電気自動車 100% electric cars 5000ユーロ
水素燃料電池自動車(乗用車及びバン) hydrogen fuel cell cars and vans 5000ユーロ
CO2排出量50g/km以下のプラグインハイブリッド自動車 electric plug-in hybrids with CO2 emissions of 50g/km or less 2500ユーロ
電動のクアドリサイクル、オートバイ、小型オートバイ(125 cc)、あるいはモペッド(及びペデレック45) electric quad, motorcycle, light motorcycle (125 cm3) or moped (and pedelec 45) 車両販売価格(付加価値税VAT抜き)の25% 、ただし500ユーロを上限とする。
電動自転車あるいはペデレック25(出力0.25 kW以下の電動アシスト自転車) electric bike or pedelec25 (pedal-assisted bike with a power output of no more than 0.25kW) 車両販売価格(付加価値税VAT抜き)の25% 、ただし300ユーロを上限とする。
立ち乗りeスクーター stand-on electric scooter 対象外

※ 1ユーロ=約125円

(出所:Delano.luの情報をもとにEnvix作成)

 

申請することができるのは、ルクセンブルク国内で適格車両を所有し、かつ登録した者である。また、適格車両の要件として、2019年1月1日から同年12月31日までの間に使用開始されること、かつ過去に外国で登録されたことがないことが挙げられている。なお、申請は初期登録から7か月以内に行わなければならない。

 

今後の展開とスケジュール

同スキームは1年間の期限付きで実施され、政府は2019年末に結果を総括し、継続の是非を判断する予定である。