スロバキア政府、年内にも電動車補助金制度の第二次公募をスタート

スロバキア経済省は2019年11月18日、電動車の販売を促進するための補助金支給制度の第二次募集要項を発表した。原文(スロバキア語のみ)は、以下のURLで参照可能である。https://www.chcemelektromobil.sk/

 

同国では、すでに2016年11月から2018年6月末の間に、スロバキア自動車工業会(ZAP)との協力の下で、電動車購入補助制度が実施されている(【過去の関連トピック】参照)。当時、政府はこのために520万ユーロの資金を用意したが、これは期間内に完全に消化されることなく終わった(残余額は公表されていない)。政府は、現在は当時と比べると電動車の市販モデルの数が大幅に増えているだけでなく、低価格電動車モデルの数も増えていることから、今回の募集では申請件数が増えることを期待している。その概要は、以下の通りである。

 

総予算 500万ユーロ(約6億円)
対象車両 税込み車両販売価格が5万ユーロ(約600万円)以下の、純粋な自動車(BEV)ならびにプラグインハイブリッド自動車(PHEV)のうち、以下のカテゴリーのいずれかに該当する車両

【第一カテゴリー(乗用車)】

ž   4つ以上の車輪を持つこと

ž   主に乗客及び乗客の荷物を輸送するために設計されていること

ž   運転席以外の座席数が8席以内であること

【第二カテゴリー(バン)】

ž   4つ以上の車輪を持つこと

ž   主に貨物輸送用に設計されていること

ž   最大認可重量(maximum authorized mass)が3500kgを超えないこと

支給額 BEV:最大8000ユーロ(約96万円)
PHEV:最大5000ユーロ(約60万円)
申請適格者 個人、企業、行政機関
申請受付開始日 2019年12月17日
その他 申請者は、車両購入前にオンライン申請登録が必要。認可が下りた場合、その後12か月以内に車両を購入しなければならない。また、購入後2年間は当該車両を販売してはならない。

 

今後の展開とスケジュール

さらにスロバキア経済省は、まもなく、充電ネットワークの構築を目的とした、地方政府向けの助成プログラムの評価を実施することを予定している。