韓国、水素燃料電池自動車の普及を拡大するため、開発制限区域内に充填施設の設置を許可へ

韓国国土交通部は2018年12月4日、水素燃料電池自動車の普及を促進するため、開発制限区域内として指定している場所にて、水素燃料電池自動車の充填施設を設置できるよう、「開発制限区域の指定及び管理に関する特別措置法」大統領令の改定版を策定し公布したことを明らかにした。

 

具体的に改定版では、開発制限区域内にて、水素燃料電池自動車の充填施設を天然ガス充填施設やバスの車庫に設置できるよう規定した。

国土海洋部は、水素燃料電池自動車の充填施設に対して様々な立地規制を改善することで、インフラの拡充に寄与し、開発制限区域内の住民の不便を解消できることを期待すると述べた。

 

一方、政府は「自動車管理法」の改定(案)を発表し、水素燃料電池自動車の安全装置を法的に規制する方針であると説明した。

政府は、水素は爆発の危険性が高い可燃性物質として、水素内圧容器内のガス流出及び火災露出などにより爆発事故の危険性があると説明し、事故を防止するために、法律で安全装置の設置に関する基準を設ける必要があると加えた。

現在、自動車管理法第35条の5(内圧容器の安全基準)では、自動車に使用される内圧容器の安全基準を定めており、内圧容器の検査を受けることと基準を守ることを義務付けている。政府は、この条文を改定し、水素燃料電池自動車の安全装置の搭載について規定を新設する方針である。

 

政府は、水素燃料電池自動車をより普及するため、持続的に関連する規制を改善していくと述べた。

 

「開発制限区域の指定及び管理に関する特別措置法(大統領令29331)」の原文は下記のサイトで閲覧することができる。

http://www.law.go.kr/lsInfoP.do?lsiSeq=205336&efYd=20181204#0000