韓国技術標準院、水素ガス充填施設の設備などをKS認証制度の対象として指定

韓国産業通商資源部の傘下機関である技術標準院は2019年7月末、「水素充填用のバルブ、毒性ガス用検知器、毒性ガス及び温室効果ガスのスクラバー(中和処理のための装置)」の3種ガス安全用品を、KS(韓国産業標準)認証制度の対象として指定し、品質の安全性を図ると発表した。

 

KS認証対象として指定された製品は、KS認証機関が実施する製品審査と工場審査を通過することで、KS認証を取得することができる。

技術標準院は、水素充填施設を拡大している中で、安全性と品質を確保した製品を供給すると説明し、毒性ガスや温室効果ガスを取り扱う産業現場の安全性も強化されることを期待していると述べた。

 

水素充填用のバルブは、水素ガスの流路の調節、遮断、圧力を調整する機能を持つもので、Check Valve、Excess Flow Valve、Flow Control Valve、Manual Valve、Pressure Safety Valve、Shut off Valve、Breakaway Deviceがある。

毒性ガス用検知器は、毒性ガスと蒸気を検知および測定する機器で、固定式、携帯式、移動式などが全て含まれる。

毒性ガス及び温室効果ガスのスクラバーは、毒性ガスなどを物理化学的に処理して一定濃度以下へと中和させる装置である。

 

技術標準院は、KS認証を受けた製品は、「産業標準化法律」第25条に基づき、政府調達時に優先的に購入されるインセンティブを受けられるとともに、他の法令に基づいた安全検査や安全認証を受ける義務などが、その一部または全部を免除されることもできると説明した。

 

今まで産業通商資源部は、水素充填施設の設置を拡大するために、「高圧ガス安全管理法」を改定し、敷地の確保、施工の許可、安全管理に関する規定の改定を行ってきた。

最近は、水素充填施設に関連する容器材料として、金属以外の複合的な材料の使用を許可し、移動式充填施設の設立を可能にするなど、規定を改定してきた。今回のKS認証制度の導入は、認証体系を2019年9月中に完了し、2019年11月から導入する予定である。

 

今回のように、KS認証対象の品目が指定された場合、次はKS認証機関が指定されることになり、KS認証機関が審査基準を策定し発表する流れになる。現在、KS認証制度の対象品目は682種であり、対象とする工場の数は7380ヶ所に上っている。

 

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