ガソリン車・ディーゼル車禁止政策ーオーストリア

オーストリア

【公表時期：2016年4月】

【Source：連邦環境庁関係者の発言】

現地メディアSalzburg News VerlagsgesmbH＆Co KGが報じたところによると、連邦環境庁のJürgen Schneider氏が2020年以降は電動車両のみを販売することになると言及。

【公表後の動向】

2016年11月、「交通部門におけるクリーンエネルギーに関する国家戦略枠組み」を策定。同国政府は、2050年までに同国の交通部門をCO2ニュートラルとすることを目標に掲げ、この目標に向けて今後10年間から2030年にかけて、道路交通にけるディーゼル及びガソリン燃料の消費量を大幅に減らす方針を打ち出している。
2017年8月末にオーストリア連邦交通・イノベーション・技術省（bmvit）はウェブサイト上で、「ディーゼル討論に関する質問と回答」と題して情報を公表し、その中に内燃機関車の禁止に関する質疑応答の情報も含まれている。そこでは、同国がそのような禁止措置を検討していないとする回答が公開されている。
また同内容では、別の箇所で2030年以降も、内燃エンジン搭載車両の禁止は計画されていないと明確に記載している。
上記の質疑応答は2017年秋に策定された排ガス戦略2030（Abgasstrategie 2030）が背景にあるが、今回の調査では同戦略の公開情報の原典は確認されていない。

※上述の通り、同国の将来的な内燃機関車禁止政策に関して公表されている情報は右往左往しており、今後腰を落ち着けた政策パッケージや法案が出てくるのか注視が必要となる。

【URL】

Umweltbundesamt: Ab 2020 keine Diesel- und Benzinautos mehr

Fragen und Antworten zur Diesel-Debatte