ブラジル
【公表時期:2018年10月】
【Source:ブラジル 連邦上院議会】
- 2018年10月16日、ブラジル上院の経済委員会にて、「ガソリンやディーゼルによる化石燃料エンジンの新車の販売を禁止する法案、2017年法案454号(PLS 454/2017)」が承認された。
- この規制要件は段階的に適用される内容となっており、2060年1月以降は全面的に当該車両の販売が禁止される。本規制からバイオ燃料エンジンの自動車は適用除外となり、化石燃料に替わってバイオ燃料、特に電気自動車の生産加速の必要性を訴えている。
- PLS 454/2017は、自動車から排出される汚染物質の削減について規定した1993年10月28日付法律8723号を改定するもので、段階的に化石燃料エンジンの自動車の販売禁止を進め、2060年1月1日以降化石燃料エンジンの新車販売を全面的に禁止する。但し、バイオ燃料エンジンの自動車は本規制の適用除外とする。
図表 6
時期 | 内燃機関自動車の販売比率 |
2030年1月1日以降 | 90% |
2040年1月1日以降 | 70% |
2050年1月1日以降 | 10% |
2060年1月1日以降 | 0% (=全面禁止) |
【公表後の動向】
- 2019年10月7日、ブラジル上院の環境委員会が公聴会を開催し、政府や自動車業界の代表が出席した。現在、審議されている2017年法案454号について、「化石燃料車から電気自動車(EV)、ハイブリッド車への段階的な移行に関する法制度の策定」につなげるべきであるとする意見が提示されている。
※2019年11月~12月の調査時点でも未だ法律として成立はしていない。
【URL】
- ブラジル 連邦上院議会 プレスリリース
https://www12.senado.leg.br/noticias/materias/2018/10/16/avanca-projeto-que-proibe-carro-novo-movido-a-combustivel-fossil-a-partir-de-2060 (2019/12/03 Access)
- ブラジル 連邦上院議会2017年法案454号(PLS 454/2017)
https://www25.senado.leg.br/web/atividade/materias/-/materia/131656 (2019/12/03 Access)