デンマーク
【公表時期:2018年10月】
【Source:気候大気保全計画”Together for a Greener Future”】
- デンマーク政府は2018年10月9日、‘Together for a Greener Future’と題する気候大気保全計画(デンマーク語:klima- og luftudspil)を発表した。
- この中には、2030年以降はガソリン車とディーゼル車を、そして2035年以降はプラグイン・ハイブリッド乗用車(PHEV)を禁止する方針が示されている。
- 同計画は、全部で38の施策で構成されている。主なものを以下に挙げる。
- 2030年以降、新しいガソリン車とディーゼル車の販売を廃止する。2035年以降は、PHEVの販売も廃止する。
- 2020年以降、新しいバスの動力源は、電気、水素、バイオガスあるいはバイオ燃料などの環境負荷が少ないものとする。
- 2030年以降、ガソリンあるいはディーゼル燃料を動力源とする市バスならびにタクシーを廃止する。
- 電気自動車(EV)充電ステーション設置に8000万クローネ(約14億円)を投資する。
- 2019年から2020年の間、正規販売価格が40万クローネ(約700万円)以下のクリーン自動車の登録税を免除する。
- 都市部における環境ゾーンの規制を厳格化する、など。
【公表後の動向】
- 2019年8月に新政府が気候及び環境に関する方針を公表した。その中で「輸送部門の見直し」と題して、ディーゼル及びガソリン車の新たな販売を2030年に廃止し、また環境ゾーンを厳しくすることが確認されている。
- また、気候及び環境への配慮がインフラにおいて大きな割合を占めることから、集団輸送や自転車への投資が求められること。さらに、サステイナブルな航空輸送を確かなものとするイニシアチブを設けることなどが挙げられている。
【URL】
- 気候大気保全計画
”Together for a Greener Future”
https://en.efkm.dk/news/news-archive/2018/oct/together-for-a-greener-future/
(2019/12/03 Access)