ガソリン車・ディーゼル車禁止政策ーアイルランド

アイルランド

【公表時期：2017年5月】

【Source：運輸部門向け代替燃料インフラに関する国内政策枠組み(NPF) 2017～2030年】

NPFは、EUの「代替燃料補給インフラ配備に関する欧州議会及び理事会指令（2014/94/EU）」の定めに則り、国内運輸部門における、電気、水素、バイオ燃料、天然ガス（圧縮天然ガス（CNG）及び液化天然ガス（LNG））、液化石油ガス（LPG）などの代替燃料の普及を支援すること、そして低排出自動車（LEV）の大々的普及に向けてあらゆる障壁を取り除くことを目的として、DTTASとコミュニケーション・気候変動対策・環境省（DCCAE）が共同で策定したものである。
この中で「2030年までに化石燃料を動力源とする自動車の使用を速やかに減退させ、国内で販売するすべての新規乗用車及び商用車をゼロ・エミッションカー（あるいは「ゼロ・エミッション走行可能な自動車（zero emissions capable）」）とする」という目標設定がなされている。

【公表後の動向】

2019年6月17日、政府は「2019年気候行動計画（Climate Action Plan 2019）」を発表。この中で、2030年以降、新しいガソリン車とディーゼル車の販売を禁止する方針などを改めて明確にした。
本計画には、アイルランドがその2050年向け目標である「温室効果ガス排出量ネットゼロ（正味ゼロ）」に向けて歩みを進めて行くための、全180のアクションが掲げられている。電力、企業、住居、暖房、交通、農業、廃棄物、公共部門と、すべての関連部門をカバーする包括的な行動計画となっている。

【URL】

National Policy Framework on Alternative Fuels Infrastructure for Transport in Ireland – 2017 to 2030

Climate Action Plan 2019