イスラエル
【公表時期:2018年2月】
【Source:メディアGLOBES】
- エネルギー・水資源省(当時)のYuval Steinitz大臣は2018年2月27日、テルアビブで開催されたエネルギー関連会議の場で、「2030年までにエネルギー生産部門および交通部門における石炭、ガソリン、ディーゼルなどの化石燃料の使用を廃止し、天然ガスおよび代替燃料への完全依存を目指す」とする見通しを発表した。
- 同大臣は、「国内の交通部門を天然ガスあるいは電気ベースとする」、「2030年以降、イスラエルは、ガソリンおよびディーゼルを動力燃料とする自動車の輸入は認めないつもりである」と発言した。
- また、一部のアナリストからは、「2030年からガソリン車およびディーゼル車の輸入を禁止するのは、同国のエネルギー生産関連の施設やインフラの現状を鑑みると、実現可能性は低い」との見方も示されている。
- この動きの背景には、2018年2月27日、テルアビブのエネルギー会議でSteinitzエネルギー大臣により明らかにされた計画がある。発表によると、イスラエルは環境汚染をゼロにするため、これまでの石炭を含めた「燃料多様化戦略」を廃止し、今後12年以内に生産と輸送のためのエネルギーの大部分を天然ガスに、そして残りを電気および代替燃料で賄う。
【公表後の動向】
- 2018年10月22日付けのエネルギー省プレスリリースでは、Yuval Steinitz大臣がエネルギー汚染、とりわけ汚染度の高い燃料製品の使用削減の観点から同国を救うための計画を公表したことを報じている。
- その中で運輸部門に関する目標の記載があり、2030年以降、全てのガソリン車およびディーゼル車のイスラエルへの輸入を禁じ、全て電気自動車または天然ガス自動車にすることを明記している。
【URL】
- 現地メディアThe GLOBES
Steinitz: Israel will ban diesel, gasoline vehicles by 2030
https://en.globes.co.il/en/article-steinitz-israel-will-ban-diesel-gasoline-vehicles-by-2030-1001225490 (2019/12/03 Access)
- エネルギー省プレスリリース 2018年10月22日
The Ministry of Energy’s plan to rescue Israel from energy pollution
https://www.gov.il/en/departments/news/plan_2030 (2019/12/03 Access)