ガソリン車・ディーゼル車禁止政策ー英国

英国

【公表時期：2017年7月】

【Source：二酸化窒素に関する大気保全計画】

大気汚染対策の一環として、政府は2040年までに従来のガソリンおよびディーゼル燃料駆動のすべての乗用車とバンの販売を終了させる意向を明らかにした。政府は2018年に他の汚染排出源を含め、包括的な大気汚染戦略を公表する予定としており、今回の動きはその中の内容の一つという位置づけとなる。

【公表後の動向】

英国下院は2018年3月15日、Improving Air Quality（大気質を改善する）と題する報告書を公表した。この報告書は2017年にはじまった下院の複数の委員会による合同調査結果。
下院報告書は、ガソリン車とディーゼル車の新規販売を2040年から禁止する計画について、その2040年という期限を前倒しすることを求めている。
2018年7月9日に「The Road to Zero」と名付けられた報告書を公表し、その中で脱ディーゼル・ガソリン政策の強化に向けてのロードマップを明らかにした。
この中で、新車販売における超低公害車の割合を2030年までに少なくとも50％、可能であれば70％にすること、バンについてはこの割合を40％にすることに言及している。
2019年10月1日、現地メディアのThe Sunday Timesが報じたところによると、運輸省のGrant Shapps氏（transport secretary）が、気候変動委員会から、ガソリン車やディーゼル車の新規販売禁止時期を2035年に前倒しするよう助言を受けたことを明らかにしている。

【URL】

Air quality plan for nitrogen dioxide (NO2) in UK (2017)