2022年1月5日(No. 2021-12004)
国・地域:国際
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UNFCCC COP26:33ケ国と自動車メーカー11社、2040年ZEVへの移行を宣言

2021年10月31日から11月13日まで英国グラスゴーで開催されていた気候変動枠組み条約(UNFCCC)の第26回締約国会議(COP26)において、GM、フォード、メルセデス、ボルボ、ジャガー・ランドローバー、中国のBYD等11社、およびCOP26議長国の英国、カナダ、英国、インド、メキシコなどの33カ国の政府が、2035年までに主要市場で、2040年までに世界全体で、EVの販売台数を100%にすることを宣言した。日本、米国、中国、ドイツは、国家としては本宣言に同意していない。また、日系の自動車メーカーも本宣言に署名していない。

【本宣言の主な内容】
発表のあった本宣言の主な内容は、以下のとおり。

  • COP26世界リーダーズ・サミットにおける「グラスゴー・ブレイクスルー」の一つとして、30カ国が、2030年までに、すべての地域でゼロエミッション車(ZEV)が入手可能で、手頃で、持続可能なものとなるよう、協力していくことに合意。
  • インド、ルワンダ、ケニアなど多くの新興市場が、自国の市場におけるZEVへの移行を加速させることに合意。
  • 新興国や発展途上国の道路交通の脱炭素化のために、今後10年間で2億ドル(約220億円、1ドル=110円で計算)を動員する世界銀行の新しい信託基金を立ち上げ。
  • 本目標は、ゼロエミッション車移行協議会(ZEVTC)の指針となっている。ZEVTCは2021年11月10日、新興国・途上国(EMDE諸国)の移行に関する専門家など代表者と会合を開き、世界の移行の支援方法について議論した。ZEVTCは、2022年の移行を加速するための持続的な国際協力の分野を定めた、初の年次行動計画を発表する。米国は英国とともにZEVTCの共同議長に就任した。
  • 19カ国の政府が、ゼロエミッション船舶技術を導入し、港湾に代替燃料や充電インフラを設置することで、世界の主要航路でのゼロエミッション輸送を可能にする「グリーンシッピングコリドー」の確立を支援する意向を表明。
  • 英国は、2035年から2040年の間にほとんどの新型ディーゼルトラックの販売を終了することを誓約。

参考情報は以下のURLで見ることができる。

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