2018年10月16日、ブラジル上院の経済委員会にて、「ガソリンやディーゼルによる化石燃料エンジンの新車の販売を禁止する法案、2017年法案454号(PLS 454/2017)」が承認された。段階的に進め、2060年1月以降は全面的に当該車両の販売が禁止される。本規制からバイオ燃料エンジンの自動車は適用除外となり、化石燃料に替わってバイオ燃料、特に電気自動車の生産加速の必要性を訴えている。
PLS 454/2017は、自動車から排出される汚染物質の削減について規定した1993年10月28日付法律8723号を改定するもので、段階的に化石燃料エンジンの自動車の販売禁止を進め、2060年1月1日以降化石燃料エンジンの新車販売を全面的に禁止する。但し、バイオ燃料エンジンの自動車は本規制の適用除外とする。
<自動車販売における化石燃料エンジンによる自動車の最大販売比率>
- 2030年1月1日以降 90%
- 2040年1月1日以降 70%
- 2050年1月1日以降 10%
- 2060年1月1日以降 0% 全面禁止
本案の背景として、ブラジルにおける自動車の台数の増加、2001年には3200万台弱だったが2016年には9300万台を上回ったこと、また、フランスや英国では2040年以降ガソリンやディーゼルの自動車の販売が禁止されること、オーストリアやノルェー、オランダでも化石燃料エンジンの自動車の販売が禁止されることを挙げている。化石燃料エンジンの自動車に替わって、電気自動車やバイオ燃料による自動車の促進、特に電気自動車の生産事業の加速を訴えている。
本件は以下のURLから参照可能である。
https://www25.senado.leg.br/web/atividade/materias/-/materia/131656