韓国環境部は2019年9月上旬、地上派テレビ局のKBS(韓国放送公社)が、電気自動車の廃棄バッテリーの解体、リサイクル状況が悪化していると批判報道を出したことに対し、解明報道を発表した。
KBSは、電気自動車を廃車する際に廃棄バッテリーを地方自治体に返却しなければならないが、現時点まで返却された約120個の廃棄バッテリーのほとんどがただ放置されている状態で、解体やリサイクルが円滑に行われておらず、関連する法令も整っていないと報道した。
これに対して環境部は、「電気自動車バッテリー返却に関する告知」を2018年12月から実施していると説明した。環境部は、「大気環境保全法」に基づき、政府の購入補助金を受けた電気自動車の場合、廃車時にバッテリーを地方自治体を返却することを義務付けており、地方自治体は回収した廃棄バッテリーを解体リサイクル業者に依頼して保管している状況であると述べた。
環境部は現在、廃棄バッテリーの分離と回収、保管基準を業界との協議を経て策定する予定であり、廃棄バッテリーの管理体系を一層強化する方針であると解明した。同部は、現在世界的に標準化されている廃棄バッテリーの処理基準がないため、リサイクル業界と協議体を結成して運営を進め、具体的なリサイクル方法については2019年6月から論議を進めていると説明した。
特に、そのR&D一環として、他の政府部署やHyundai自動車グループなどは了解覚書を締結して研究開発を進めていると加えた。
また、国内の大手バッテリーメーカーと太陽光業態も、電気自動車のリサイクル事業に参入することを発表している。
LG化学は、豪州の廃棄バッテリー処理会社であるEnvirostreamとパートナーシップを締結し、LG化学が回収したバッテリーをEnvirostreamが復旧し、LG化学は復旧されたバッテリーを新たなバッテリーの生産原料として使用する形で協力する予定である。
SK Innovationsは、廃棄バッテリーの陽極材から水酸化リチウムを回収する技術を開発し、2020年から乗用化すると発表している。Samsung SDIも廃棄バッテリーのリサイクルのため、複数の企業との協力を検討しているという。
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