英政府、自動車のCO2排出量低減に向けた技術へ約100億円投資

英ビジネス・エネルギー・産業戦略省は2020年6月23日、環境に配慮した技術の開発と雇用維持を目的として、自動車業界に計7350万ポンド（約100億円）投資すると発表した。

投資対象に選ばれた10件のプロジェクトは、リサイクル可能なバッテリー、先進的な電気系統、超軽量部品など、次世代電気自動車のための最先端技術の開発を目指すもの。

英政府の狙いは、自動車業界が新型コロナウイルス危機の影響から立ち直るのを助け、国内の研究開発や製造に携わる1万4000人以上の雇用を守ることにある。さらに、自動車メーカーがCO2排出量の少ない乗用車、商用車、各種部品を国内で生産するよう後押しする。

投資対象に選ばれたプロジェクト10件

London Electric Vehicle Company (LEVC) – Electric Vehicle Evolution：より効率が良く、高性能な電気自動車を可能にする新技術を開発。
Constellium Ltd – ALIVE：軽量ながら衝撃に耐えられるバッテリーエンクロージャーの製造プロセスを開発。
Cummins Turbo Technologies Ltd – TRIDENT：燃料消費を改善するエネルギー回収プラットフォームを開発および製造。
Ford Technologies Ltd – eSHADOW：高性能かつ軽量の車両用素材を使用する上での技術面、金銭面、環境面の課題を研究。
Jaguar Land Rover – Hi-VIBES：やすく、軽量かつ低コストの新たな電気系統を開発。
Avid Technology Limited – REVO：電気自動車とハイブリッド車の効率を改善。
TEVVA – SANGREAL：7.5～14トン車向けの車軸の革新的な設計をベンチテストし、衝撃への耐性を高めて安全性を改善。
Magnetic Systems Technology Ltd – Magtec：走行用モーターの先進的な製造プロセスと組み立て方法を開発。
BMW (Motorsport) Ltd – FutureBEV：より高性能かつ低コストのパワートレインを開発。
Jaguar Land Rover – ZEUS：水素燃料電池セルのプロトタイプを開発。

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