ノルウェー環境庁が2024年11月26日、「バッテリーガイド」を発行した。EU電池規則を国内実施するノルウェー電池規則は、2025年2月に施行予定である。そこで環境庁は、電池を輸入、販売、製造するノルウェーの事業者が新しい電池要件に直面する前に、新しく複雑な一連の電池規則を習熟してもらうためのガイダンスを発行することにした。

ノルウェーのバッテリーガイドは次の4つのパーツに分かれている。

(1) 電池市場関係者の役割と義務
ノルウェー電池規則は、製品に組み込まれた電池を含め、ノルウェー市場に上市されるすべての電池を規制するものである。同規則には、サプライチェーン、製品設計、カーボンフットプリントと環境特性の文書化、市場情報へのアクセス、デジタル製品パスポート、回収、マテリアルリサイクル、グリーン公共調達に関する要件が含まれる。

• 電池製造者の義務と役割
• 電池輸入者と電池販売者の義務と役割 

(2) ラベル表示と文書化に対する要求事項
ノルウェー電池規則は、電池がノルウェーで生産される場合と輸入される場合の両方について、電池の持続可能性、安全性、ラベル表示および情報に関する要件を定めている。とりわけ、電池に関する最大カーボンフットプリント、性能、有害物質の含有量、耐久性などに関する要求事項を定めている。
また、ノルウェー電池規則は、CEマーキングと適合宣言書を義務付けている。電池規則の定める技術要件を満たしていることを文書化するため、適合性評価を実施する。電池が要件を満たしている場合、適合宣言書を作成する。

(3) 不良品や危険品の場合のリコール
販売する電池が、健康、環境、または安全に対して許容できないリスクをもたらすことに気づいた者は、ただちに状況を是正する措置を講じ、必要に応じて販売を中止する必要がある。その後、当局に通報する義務がある（下記のURLに通報サイト）。
https://farligeprodukter.no/innmelding
必要に応じて、製品をリコールする責任もある。売買を検討している製品が市場から撤去されていないかどうかをチェックする必要もある（下記のURLに、当局が直接間接に潜在的に有害と判断した製品の一覧）。
https://farligeprodukter.no/

(4) 要求事項を満たすためのタイムライン
新しい電池規則はEUで施行されているが、ノルウェーでは、国内法を通じて電池規則を施行した時点で初めて国内に適用される。その際、要求事項の多くは、後日適用される（下記URLに、要求事項適用のタイムラインの一覧表）。
https://www.miljodirektoratet.no/aktuelt/datavisualisering/batteriforordning-krav/

関連URL
ノルウェー環境庁のプレスリリース（2024年11月26日付）：
https://www.miljodirektoratet.no/aktuelt/fagmeldinger/2024/november-2024/batteriveileder-for-nytt-regelverk/

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