韓国の調査コンサルティング企業SNE Researchは2024年2月20日、2024年の世界の電気自動車(BEV+PHEV)の販売台数が1,675万台で前年比19.5%増に達すると予測するレポートを発表した。2021年の販売台数は前年比倍増し、2022年、2023年はそれぞれ56.9%、33.5%販売台数が増加している。2020年以降の販売台数の動向をみると、2024年の販売台数増加率はやや鈍化すると予測している。エネルギー価格の変動、充電インフラの不足等の課題、電気自動車市場の成長に伴う在庫の増加等により電気自動車市場は減速するが、中長期的には電気自動車市場は今後も成長を続けるとSNE Researchは予想している。
世界の電気自動車(BEV+PHEV)の販売動向
2020年から2023年の電気自動車の販売動向と2024年の予測販売台数は以下の通り。
SNE Researchのプレスリリースよりエンヴィックスが作成。
(20Yの北米の販売台数は、その他の販売台数に含まれる)
世界の電気自動車の販売は中国市場が支えているが、北米市場、その他市場の販売台数が伸びている。
各市場の予測
2023年の中国市場は、BYDの値下げ戦略によりPHEVの販売台数が88%増加し、総販売台数は予測を上回る841万台となった。2024年は、全体的な景気後退と中国の市場の飽和により、15%増の968万台になると予測される。
EV補助金が削減され、炭素排出規制が強化された欧州でも市場の成長が鈍化し、2024年は16%の販売台数増と予測される。
北米のEV市場は2023年に50%近い高成長を示したが、金利が依然として高く、IRA法に慣れるのに時間がかかる可能性があるため2024年は33.8%の販売台数増と予測される。
SNE Researchの世界の電気自動車の2024年販売台数予測について、下記のURLより閲覧できる。
SNE ResearchホームページPRESS RELEASE(2024年2月20日)
https://www.sneresearch.com/en/insight/release_view/231/page/0#ac_id
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