有害汚染物質の排出規制(大気環境保全法)
有害汚染物質の排出規制(大気環境保全法)
【関連法令】
大気環境保全法
「대기환경보전법」
【概要】
自動車の排ガス規制は、「大気環境保全法」に基づき規定されている。この法律では、大気汚染による危害を予防し、大気環境を適正に管理することを目的としています。具体的には、「大気汚染物質」を規定して排出許容基準などを規制するとともに、大気汚染物質の排出施設に対しては許可及び申告制度を実施しています。自動車に関しては、自動車メーカーに対して排出許容基準の認証を受けることを義務付けており、自動車の所有者に対しては、自動車の排ガスに対する定期検査を受けることを義務付けています。
自動車(原動機を含む)を製造、輸入しようとする者(以下、自動車製作者)は、その自動車(以下、製作車)から排出される排ガスが、本法律で定める製作車排出許容基準を満たさなければならない。
対象とする排ガスの種類は下記の通り。 ガソリン、アルコール、又はガスを使用する自動車の場合
軽油を使用する自動車の場合
自動車製造又は輸入者が自動車を製造又は輸入するには、事前に環境部に申請をし、当該自動車の排ガスが、排ガス保証期間において排出許容基準を維持できるという認証を受けなければならない。 また、認証を受けた場合、認証の表示をしなければならない。
自動車メーカーは、製造または輸入する自動車から排出される排ガスを車種毎に平均した値(以下、平均排出量と定義する)が、本法律で定める平均排出許容基準を満たさなければならない。 |
【関連法令】
自動車排ガス等級算定方法に関する規定
「자동차 배출가스 등급산정방법에 관한 규정」
【概要】
自動車から排出される大気汚染物質量を基準に自動車を5等級に分類し、規制していくための法律です。2018年5月を基準に改定された基準によると、下記の通り等級がつけられています。
「大気環境保全法」に基づき、排ガスの認証を受けて、国内で製造または輸入された自動車に対して適用する。
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- 今後の展望
韓国政府は、排ガス等級制度に下記の規制を追加する内容を検討しています。(2018年6月時点)
■等級別ラベルの付着を義務付ける法案
■地方自治体と連携し、等級別に車両の運行制限規定を設ける
【関連法令】
自動車平均エネルギー消費効率基準・温室効果ガス排出許容基準
「자동차 평균에너지소비효율기준・온실가스 배출허용기준」
【概要】
自動車メーカー(輸入業者を含む)が遵守しなければならない自動車の平均エネルギー消費効率基準と温室効果ガスの排出許容基準を規定するとともに、当該基準の適用や管理に必要な事項を定めることを目的とする。
- 適用対象
国内で製造されたか又は海外から輸入されて国内で販売されるもので、「自動車管理法」に基づく乗車人数15人以下の乗用車。
- 規制内容
自動車メーカーは平均エネルギー消費効率基準と温室効果ガスの排出許容基準のうち、どれか1つを選択し、選択した基準を満たさなければならない。