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2023年8月20日(No. 2023w32-04)
国・地域:国際, 米州, 米国, カナダ
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世界の主要自動車メーカー7社、北米でのEV充電ネットワーク整備に向けた合弁会社を設立へ

2023年7月26日、General Motors、BMW Groupなど世界の主要自動車メーカー7社は、北米市場における高出力充電ネットワークの整備を目的とした合弁会社を設立すると発表した。参画する自動車メーカーは、General Motors、BMW Group、Honda、Hyundai、Kia、Mercedes-Benz Group、Stellantis NVの7社。合弁会社は、大都市圏や主要幹線道路に少なくても3万箇所の高出力充電器を設置する。充電ステーションは全て再生可能エネルギーの電力で賄う。合弁会社は、年内の立ち上げを目指し、最初の充電ステーションは2024年夏の開業を目指す。その後カナダへも拡大する予定。

 

概要

これら世界有数の自動車メーカー7社(General Motors、BMW Group、Honda、Hyundai、Kia、Mercedes-Benz Group、Stellantis NV)は、北米市場におけるEVへの移行加速に向けて、EV充電の利便性、アクセス、信頼性を高めるために、合弁会社を設立することを発表した。この合弁事業では、少なくとも3万台に上る充電器を備えた新たな高出力充電ネットワークを開発、整備する。合弁会社の設立には、慣例上の手続きや規制当局の承認が必要となるものの、年内の立ち上げを目指す。最初のステーションは2024年夏に米国に設置し、その後はカナダへも拡大する。各ステーションには複数の高出力DC充電器が設置される。自動車メーカー7社のサステナビリティ戦略に則り、合弁会社は充電ネットワークの電力を再生可能エネルギーのみで賄う。

 

今回の充電ネットワークの整備に、連邦政府や州政府による公的資金および民間資金の双方を活用する。特に合弁事業では、ユーザーの利便性やEV体験の向上に焦点が置かれており、主な内容は以下のとおりである。

  • 時間と場所を選ばない充電機会:幹線道路と接続する道路や観光地ルートも含む大都市圏や主要幹線道路沿いに充電ステーションを配備し、ユーザーが生活、仕事、旅行の際に場所を問わずどこでも充電ステーションが利用できる環境の整備を目指す。
  • 快適性・利便性の向上:ユーザーの快適性と充電しやすさを重視し、充電ステーションには可能な限り屋根を設けるほか、トイレ、フードサービス、小売店などと近隣または同じ複合施設内の利便性の高い場所に設置する。
  • デジタル機能との統合:利便性を向上させるためにデジタル機能を統合する。予約、インテリジェントなルートプランニングとナビゲーション、決済アプリケーション、エネルギー管理など、参画する自動車メーカーの社内での操作およびアプリとのシームレスな統合を図る。
  • 複数の基準への対応:設置される充電ステーションはどの自動車メーカーのEVでもアクセスできるように、CCS(Combined Charging System)およびNACS(North American Charging Standard)コネクターを採用する。

 

参考情報は以下のURLで見ることができる。
General Motorsの2023年7月26日のプレスリリース、“Seven Automakers Unite to Create a Leading High-Powered Charging Network Across North America”
https://news.gm.com/newsroom.detail.html/Pages/news/us/en/2023/jul/0726-seven.html

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