2018年11月16日、ブラジル環境省は、鉛酸蓄電池の回収・リサイクルの仕組みについて、公開協議に付す旨を発表した。使用済み鉛酸蓄電池の回収・リサイクルのプロセスおよび消費者や販売事業者、輸入事業者、製造事業者の役割・責任について規定したセクター合意の内容が提示されている。公開協議の期間は2018年11月19日から12月19日の1ヶ月間である。
セクター合意とは、ブラジル国家固形廃棄物政策を規定する2010年法律12.305号に基づき、政府当局と企業グループが廃棄物の回収・リサイクルの仕組みについて、合意するもので、今回は、政府当局とブラジル自動車・産業蓄電池協会(Abrabat)はじめ関係企業グループが使用済み鉛酸蓄電池の回収・リサイクルの仕組み、プロセスにおける関係者の役割分担などについて規定している。
リーバスロジスティック(回収・リサイクル)の流れとして、使用済みの蓄電池は、消費者が新しい製品と買い換える際などに、販売店舗にて返却され、販売店から、卸、輸入事業者、製造事業者を経て、リサイクル事業者に輸送される。
鉛酸蓄電池は主に自動車用に使用されており、Abrabatのデータによると、アフターマーケットにおいて年間約30万トンの使用済み電池が発生する。
本件は以下のURLから参照可能である。
http://www.mma.gov.br/informma/item/15245-aberta-consulta-de-acordo-setorial-para-baterias.html