2019年7月9日、ニュージーランド政府は、新規ゼロエミッション車(ZEV)に8000ニュージーランドドル(NZ$)を上限とする割引きを、他方、高排出量(250 g-CO2/km以上)の新車には3000NZ$を上限とする料金を課す提案を行った。この枠組みは2021年から適用することが提案されている。
また、輸入車に対しても、新規ZEVについては2600NZ$を上限とするインセンティブ、高排出量自動車については1500NZ$を上限とする料金が課される内容の提案となっている。提案されているこの政策は、既に販売され、登録がなされた自動車には適用されない見通し。
加えて、政府は新車に関する年間排出目標を設けることも計画しているという。目標値は、段階的に推移する値として設けられ、2025年に105g-CO2/kmの目標を達成することを目指す内容となっている。
Jacinda Ardern首相は、2050年までに炭素排出ネット・ゼロを目指すことを公言している。
今回の動きに対しては、高排出量車へのペナルティが新車に限られることや、ペナルティで課される料金が十分ではないとする点を挙げ、高排出量自動車の購入を控えさせるための政策としては不十分だとする批判が挙げられている。
※1NZ$=71.86円(2019年7月10日時点)