米カリフォルニア州で、ゼロエミッション乗合用バスの販売等の売上税を2023年末まで免除する法案(AB 874法案)が2019年9月10日に議会を通過し、同年10月9日にニューサム知事がこれに署名して州法として成立し、即日発効した。この州法は時限立法で、2024年1月1日に失効する。
成立した州法の概要:
この州法は、カリフォルニア州大気資源委員会(CARB)が所轄する大気質改善プログラムおよび温暖化ガス削減基金の資金による「ハイブリッドおよびゼロ・エミッションのトラックおよびバスへの割引クーポン・プログラム」(HVIP)の対象となっている公共輸送機関や自治体に販売されるゼロエミッション技術利用の乗合用バスについて、州内における販売、および保管や使用などから生じる総収入にかかる売上税を免除するものである。
「乗合用バス」の定義:
この州法の対象となる「乗合用バス」は以下のものをいう。
- バス(車両総重量1万4000ポンド以上の旅客輸送用のもの)
- 連節バス(旅客輸送用の車体が2連つながったもの)
- カッタウェイ・バス(ヴァンまたは中軽量トラックのシャーシに旅客輸送用のバス・ボディーを乗せたもので、車両総重量が1万4000ポンド以上2万6000ポンド未満のもの)
- ダブルデッカー・バス(高さ13フィート以上で定員40~80人の2階建バス)
- 長距離輸送用バス(長距離輸送等に使うもので、客室の下にトランクのあるバス)
- シャトル・バス(決まった地点間のルートを運行する車両総重量8501ポンド以上、サイズClass 2b~Class 8のバス)
- トロリー・バス(架線から取った電気を動力として走る旅客輸送用車両)
なお、この州法のテキストは以下のURLで読むことができる。
https://leginfo.legislature.ca.gov/faces/billTextClient.xhtml?bill_id=201920200AB784