2020年3月2日、ブラジル鉱業・エネルギー省は、3月1日以降、最終消費者へ販売されるディーゼルオイルにおけるバイオディーゼルの強制最低含有率が12%となったことを公示した。強制最低含有率は、国家エネルギー審議会2018年決議16号によって定められ、2019年の11%から2023年の15%まで段階的に比率が高められている。バイオディーゼルの主原料は大豆であり、ブラジルの大豆生産の増加が見込まれる。
国家エネルギー審議会(CNPE:Conselho Nacional de Política Energética)の2018年10月29日付決議16号に基づき、国家石油、天然ガスおよびバイオ燃料監督庁(ANP:Agência Nacional do Petróleo, Gás Natural e Biocombustíveis)にディーゼルオイルにおけるバイオディーゼルの含有率を定める権限が認められ、以下のように強制最低含有率が定められている:
- 2019年6月1日以降 11%
- 2020年3月1日以降 12%
- 2021年3月1日以降 13%
- 2022年3月1日以降 14%
- 2023年3月1日以降 15%
2020年のバイオディーゼルの需要は約10億リットルと予想されている。新しい最低含有率の適用時期である3月は、主原料である大豆の収穫開始時期と一致しており、豊富に供給され、消費者コストの削減が見込まれる。
バイオディーゼルの生産によって、ブラジルの大豆産業が刺激され、2020年の大豆の生産プロジェクトは2500万トンと提示されている。
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