2022年12月14日、カリフォルニア州エネルギー委員会(CEC)は、州の2025年電気自動車(EV)充電と水素充填目標を加速する投資計画の更新である2022-2023 Investment Plan Updateを承認したと発表した。投資金額は2億ドル(約3800億円)。対象はゼロ排出車両・EVのインフラ、水素充填インフラ、炭素ゼロもしくはゼロに近い燃料の生産と供給、こういった分野での労働力開発等。この資金は2023年から2026年までに、競争的資金調達の募集と直接の資金調達契約によりプロジェクトに分配される。プロジェクトには、個人や企業に対する直接的な奨励金やリベート制度が含まれる。この投資により9万台の充電設備が設置され、発電事業者などによるプログラムの効果も含め、2025年までに25万台の充電設備が設置されると、CECは予測している。
投資対象と金額
投資対象 |
投資額 |
|
(ドル) | (億円) | |
中型・大型ZEVインフラ | 17億 | 2244 |
小型EV充電インフラ | 9億 | 1188 |
ZEV製造 | 1億1800万 | 156 |
水素充填インフラ | 9000万 | 119 |
航空、機関車、船舶、自動車グリッド統合などの新たなビジネスチャンス | 9700万 | 128 |
炭素ゼロおよびゼロに近い燃料の生産と供給 | 1500万 | 20 |
低炭素燃料 | 1500万 | 20 |
労働力開発 | 1000万 | 13 |
($1=¥132で換算)
関連情報
2022年11月、カリフォルニア州大気資源局(CARB)は、消費者向け車両リベートや大型・オフロード機器への投資など、26億ドル(約3400億円)のクリーン輸送インセンティブに関する補完計画を承認した。これらはいずれも、ギャビン・ニューサム知事が掲げる540億ドルの「カリフォルニア気候コミットメント」の一部である。
本記事の情報源
2022年12月14日付CECのニュースリリースは、以下のURLで見ることができる。
https://www.energy.ca.gov/news/2022-12/cec-approves-29-billion-investment-zero-emission-transportation-infrastructure
関連記事
- 米CARB、クリーンな交通手段に過去最大となる約3,530億円の投資を承認(2022年12月7日)