2023年12月3日(No. 2023w47-06)
国・地域:欧州・ロシア, 中東欧, その他欧州
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ユミコアと再生可能電力会社のIgnitis Renewablesが10年間の電力購入契約(PPA)を締結

ベルギーに本社を置くユミコアは2023年10月31日、バルト海で洋上風力発電、リトアニアとポーランドで陸上風力発電の事業を行っているIgnitis Renewablesと、ポーランドNysaのユミコアのリチウムイオン電池正極材料工場で使用する電力の購入契約(Power Purchase Agreement;PPA)を締結した事を発表した。Ignitis Renewablesはポーランド南西部に総容量137MWのシレジアII風力発電所を建設中で、この風力発電所完成後の2025年初頭から2034年末までの期間で両社は契約を締結した。この契約によりNysaの正極材料工場は、使用電力の大部分を再生可能電力により賄う事ができる。

ユミコアについて
1989年設立のユミコア(Umicore)は、材料科学、化学、冶金の分野で幅広い専門知識を持ち、循環型材料の技術力を持ったグローバル企業。ユミコアは、2030年までに購入原材料1トンあたりのCO2排出量を42%削減、2035年までに温室効果ガス排出量ゼロを達成という明確な目標を掲げている。
同社は、2021年7月にフランスENGIE とポーランドNysaの正極材料工場に再生可能電力を供給する長期PPAを締結し、2022年9月に欧州初の正極材料工場の稼働を開始している。今回のPPAは、先にENGIEと締結した長期PPAを補完するものとなる。

Ignitis Renewablesについて
Ignitis Renewables は、バルト三国(リトアニア、エストニア、ラトビア)とポーランドで活動する再生可能エネルギーに焦点を当てた総合電力会社。同社は、リトアニアの国営エネルギー持株会社であるIgnitisグループの子会社で、陸上および海上の風力発電所、cogeneration発電所、太陽光発電所を運営している。
Ignitisグループは、リトアニアだけでなく近隣諸国でも様々なプロジェクトを実施し、2030年までに4~5GWhの再生可能発電設備を導入するという戦略目標を立て、実行している。

ユミコアとIgnitis Renewablesの10年間の電力購入契約(PPA) について、下記のURLより閲覧できる。
ユミコアホームページNewsroom
https://www.umicore.com/en/newsroom/news/umicore-and-ignitis-renewables-enter-into-long-term-ppa-to-supply-renewable-electricity-to-umicores-ev-battery-materials-plant-in-poland/

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