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2024年4月14日(No. 2024-04060)
国・地域:米州, 米国
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米カリフォルニア州、共用のEV用充電設備の設置が州全体で10万基を突破

2024年3月1日、米カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は、カリフォルニア州民が個人用に設置している50万基以上の家庭用充電設備に加えて、公共および、民間が設置している共有の電気自動車充電設備の設置数が州全体で10万基を突破したことを発表した。

概要

  • カリフォルニア州エネルギー委員会(CEC)は、EV充電体験を向上させるため、充電設備の信頼性と報告に関する初の州規則を策定している。厳しい性能基準が、公的資金が投入された新しいインフラすべてに適用され、充電設備は、ドライバーがより多くの情報に基づいた選択ができるよう、運用データの開示が義務付けられる。
  • このマイルストーンは、州の電気自動車(EV)充電と水素充填の目標達成を加速させるための19億ドル(2,850億円、1ドル=150円で換算、以下同様)の投資計画によるものである。同計画では、少なくとも50%を公害の影響を大きく受けている地域社会への恩恵に充てるなど、資金の使い道が詳細に定められている。この資金により、州は今後数年間で25万基の公共充電設備の目標達成を見込んでいる。

カリフォルニア州のZEV記録

  • 2020年、州知事が2035年までにすべての新車販売をZEVにすることを義務付ける規則を施行してから、ZEVの販売台数が劇的に増加。過去10年間で1,000%以上急増した。
  • 2023年に州で販売された新車の25%がZEV。
  • 現在までのZEV総販売台数は1,846,874台。2023年、州は150万台のZEVを販売するという目標を前倒しで達成。
  • 2023年、電気自動車(EV)用の急速充電器を10,000基設置するという目標を前倒しで達成。
  • Veloz EV Market Reportによると、米国で販売された新型ZEVの34%がカリフォルニア州で販売。
  • もしカリフォルニアを国家として捉えた場合、中国、米国、ドイツに次いでEV販売台数は世界4位。
  • 低所得のカリフォルニア州民に数千ドル(数十万円)の補助金とリベートを提供(詳細はClimateAction.ca.govを参照)。
  • 今回の発表の数週間前に、ゼロ・エミッション車、トラック、バスのための充電・燃料インフラ、つまり全米で最も広範なネットワークを構築するための前例のない資金援助が承認されていた。

参考情報は以下のURLで見ることができる。
米カリフォルニア州政府、2024年3月1日の発表、”California Hits Another EV Milestone: 100,000 Public Chargers”
https://www.gov.ca.gov/2024/03/01/california-hits-another-ev-milestone-100000-public-chargers/?mc_cid=6825f8ab92

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