電池交換式の電動二輪車販売と電池交換ステーションの運営を行っている台湾のGogoro社は2022年2月23日、100万個目の電池交換式電動二輪車の電池パックを生産した事を発表した。同社は2015年に電池パックの販売を開始し、2019 年から三元系リチウムイオン電池を使用し、容量が27%増加した第三世代のGogoro Networkスマート電池パックを販売している。2015年以来2億5500万回以上電動二輪車の電池交換が行われ、3億8400万kgのCO2の排出を削減した。
台湾Gogoro社は、2011年創業の電動二輪車専業メーカーで電池交換式の電動二輪車の販売と電池交換ステーションの運営を行っている。同社は2022年3月時点で、台湾全土のスーパーマーケット、駐車場、コンビニ等に2200ヵ所以上の電池交換ステーションを設置している。同社の電池パックと電池交換ステーション、スマートフォンのアプリのシステムはPowered by Gogoro Network®(PBGN)と呼ばれ、台湾メーカーのPGO社、AEON MOTOR社や日系メーカーの台湾山葉社(YAMAHA)、台鈴社(SUZUKI)が、自社ブランドの電動バイクでGogoro社製の電池パックと電池交換ステーションを使用している。
Gogoro社は、台湾以外でもインドのHero MotoCorp社や中国のYadea社と提携して、それぞれの国に電池パックと電池交換ステーションを輸出している。さらに台湾の鴻海社と共にインドネシア政府投資調整庁、インドネシア国営電池企業、Indika Energy社と持続可能な新エネルギーエコシステム共同開発の覚書を締結している。
2015年に発売されたGogoroの電池交換式電動二輪車用電池パックは、使用電池やアプリを改善しながらわずか7年間で生産数が100万個に達した。第三世代のGogoro Networkスマート電池パックは、専用のバッテリー管理システム(BMS)を備えパック内の電圧、電流、温度を監視および記録し、電池の過充電と過熱を防止し電池パックの動作を最適化する。また、電池パックの構造により強い衝撃に耐える事が出来、外力の影響を受けるリスクを低減させている。
台湾Gogoro社の100万個目の電池交換式電動二輪車の電池パック生産について、下記のURLより閲覧できる。
Gogoro社グローバルホームページ
https://www.gogoro.com/news/one-million-gogoro-smart-battery/
Gogoro社台湾ホームページ(中国語繁体字)
https://www.gogoro.com/tw/news/2022-02-23-gogoro-one-millionth-battery/