中国EV電池最大手のCATL は2022年4月15日、子会社であるCBL(宁波普勤时代有限公司)とインドネシアのニッケル生産企業ANTAM、国営電池会社IBI(Industri Baterai Indonesia(インドネシア語))と提携しEV電池産業統合プロジェクトを構築する事を発表した。プロジェクトの総投資額は約60億ドルで、ニッケルの採掘と加工、電池材料、電池の製造、電池のリサイクルに投資を集中する。三社の提携はCATLの海外展開の重要なマイルストーンであり、同時にインドネシアのEV電池産業の発展を促進する。
2011年に設立されたCATLは、2019年から3年連続EV電池世界シェア第一位である。1968年に設立されたANTAMは、ニッケル資源の埋蔵量が世界で最も多いインドネシアでニッケルを生産している。IBIは、ANTAMを含む4社が株式を持つ国営電池会社で2021年に設立された。IBIは、インドネシアのニッケルを用いて国内のEV電池産業を育成する事を目標に掲げている。
今回の提携で三社は、インドネシア北マルク州のFHT工業団地や他の地域に59.68億ドルの投資を行う。インドネシア海事投資調整大臣は、EV電池プロジェクトの調印式に出席し、「このEV電池プロジェクトの枠組みは、EVエコシステムの構築を目指しているインドネシアにとって非常に重要である。」と述べた。
CATLとインドネシア企業の提携について、下記のURLより閲覧できる。
- CATLホームページNews
https://www.catl.com/en/news/922.html - インドネシア政府海事投資調整ホームページNews(インドネシア語)
https://maritim.go.id/menko-luhut-dukung-pengembangan-rencana-investasi-untuk-hilirisasi/
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