2022年7月2日、米国電気自動車(EV)大手テスラは、2022年第2四半期の生産台数及び出荷台数に関する速報値を発表した。同社がコントロールできない継続的なサプライチェーンの課題と工場閉鎖の影響により、2022年4~6月の出荷台数は25万4,700台強と、前年同期比18%弱減少した。第1四半期の出荷台数は31万台を超え、過去最多を達成したが、2020年第3四半期以降、2年近く続いてきた四半期ベースでの過去最多更新がストップした。一方、生産台数は25万8,000強であった。2022年6月はテスラ史上最高の車両生産台数を記録した。2022年第2四半期決算は、正式には2022年7月20日の株式市場通常取引終了後に、を発表される予定。
背景
テスラが時価総額で他の自動車メーカーを上回り続ける中、テスラは、GM、フォードと共に「新ビッグ3」と呼ばれるようになった。テスラの株価は、2020年1~12月の間に677%上昇し、2021年には世界で最も急成長したブランドになった。テスラの時価総額が上昇したのは、売れ筋のModel 3の発売が大きく影響している。Model 3は、テスラがメインストリーム・セグメントに参入することに成功したモデルであった。Model 3は、2020年に世界で最も売れたEVのモデルになった。Model 3は、Model YやリフレッシュしたModel Sの高性能ブランド「Plaid」(プレイド)など、他のテスラモデルとの厳しい競争に直面している。
概要
2022年第2四半期の生産台数及び出荷台数については、以下の表のとおりである。
生産台数 | 出荷台数 | |
Model S/X | 16,411台 | 16,162台 |
Model 3/Y | 242,169台 | 238,533台 |
合計 | 258,580台 | 254,695台 |
参考情報は以下のURLで見ることができる。
- Green Car Congressの2022年7月3日付けプレスリリース、“Tesla produced more than 258,000 EVs in Q2, delivered more than 254,000”
https://www.greencarcongress.com/2022/07/20220703-tesla.html - Statistaの2022年7月15日付けプレスリリース、“Number of Tesla vehicles delivered worldwide from 1st quarter 2016 to 2nd quarter 2022”
https://www.statista.com/statistics/502208/tesla-quarterly-vehicle-deliveries/