米国ジョージア州のブライアン・ケンプ知事は2023年1月26日、SK Battery America(SKBA)がジョージア州ロズウェルにITセンターを開設することを発表した。SKBAは、今後数年間で200人規模の雇用を創出し約1,900万米ドルの投資を行う。SKBAのITセンターは、ジョージア州の施設を含む全米の同社の電池工場にサービスを提供する統合IT管理センターとなる。韓国SKグループの電気自動車用電池の米国生産拠点であるSKBAは、現在FordとVolkswagen向けの電気自動車用電池を生産している。
SK Battery America(SKBA)の概要
SKグループは2019年にジョージア州に第一工場の建設を始め、翌2020年にはジョージア州第二工場の建設を開始した。第一工場の年間生産能力は9.8GWh、第二工場の年間生産能力は11.7GWhの規模である。SKグループの電気自動車用電池の米国生産拠点であるSKBAは、ハイニッケル正極材、多層コーティング技術とプライマーコーティング技術、Z折りスタック方式等の技術を持ち、FordのF-150 LightningとVolkswagenのID.4に搭載される電池を生産している。
SKグループの米国進出
SKグループは、Fordとの合弁企業である BlueOval SK として年間生産能力計129 GWhの電池工場を建設している。またSKグループは、現代自動車グループと電気自動車用電池施設の提携に関する覚書に調印し、2025年の完成を目指しジョージア州に電池工場を建設する。
SKBAが米国ジョージア州の二つの電池工場2023年1月末に2,600人の従業員の雇用目標を達成し、更に今後1年間で従業員を約3,000人に拡大する事を米国ジョージア州知事が発表している。今回のITセンターの開設により、更に200人の高レベルの雇用が創出される。
米国ジョージア州へのSKABのITセンター開設に関し、以下のURLから参照できる。
米国ジョージア州知事OfficeホームページNews
https://gov.georgia.gov/press-releases/2023-01-26/gov-kemp-sk-battery-america-open-us-it-center-create-200-high-tech-jobs
SK Battery AmericaホームページTechnology
http://www.skbatteryamerica.com/business/technology.html
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