コロンビアの鉱山・エネルギー省が、電気自動車用の公共の充電ステーションの相互運用条件を規定する決議書案を発表した件が、2023年9月19日に同省のサイトで紹介された。鉱山・エネルギー省法務顧問によると同規則は、電気自動車の充電器を管理する国際標準通信プロトコル(OCPP:Open Charge Point Protocol)や充電ステーションネットワークのインターフェース(OCPI: Open Charge Point Interface)の概念を想定し、電気自動車と充電網をシステムにより接続することでシステム内の情報が共有され、どのメーカーのものであっても共通のインターフェースにより問題なく接続できるようにすることを目的とするものとなっている
鉱山・エネルギー省は、この相互運用性のメリットとして、充電ステーションの所有者にとっては、システム提供会社に依存することなく新たに別のサービスを開発することが可能となり、充電ステーション網設置企業やネットワーク提供企業の競争が促されて、ユーザーにより良い条件のサービスが提供される点を挙げている。
決議書案の主な内容は、以下の通りとなっている。
- EV充電網を構築する企業であるCPO(Charge Point Operator)及び、充電網をビジネス化するMSP(Movility Service Provider)は、操業前に鉱山・通信省の許可を取得し、運用のためのデジタルプラットフォームに、企業情報やサービス内容、充電器のブランドや数、通信プロトコル、コネクターの規格、製品認証などの情報を通知すること。
- CPO及びMSPは、ユーザーにメンバーシップ加入などの制約なしにサービスを提供し、電子マネーを含む複数の支払い方法を提供すること。
- 公共の充電ステーションはすべて、OCPPの最新版または、同等の国際標準化機構ISOや国際電気標準会議IEC、コロンビア規格庁ICONTECの規格のオープン通信プロトコルで充電サービスマネジメントシステムに接続し、常にこれらの最新版のインターフェースを使用すること。
政令案は、以下のURLで閲覧できる(スペイン語表記)。
https://www.minenergia.gov.co/documents/10533/Resoluci%C3%B3n_interoperabilidad_comentarios_VF.pdf