2023年12月24日(No. 2023w50-03)
国・地域:アジア・オセアニア, 中国, その他アジア
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カンボジア興輝汽車と中国GAC AIONがカンボジアEV市場への正式参入を発表

カンボジア興輝汽車と中国GAC AIONは2023年12月2日、カンボジア・プノンペンで開催された記者会見でカンボジアEV市場へ正式に参入する事を発表した。両社は2022年9月に改良されたGAC AIONのAION Y Plusをカンボジアで販売する。AION Y Plusは、搭載電池の容量により航続距離430km、510km、610kmの3タイプがある。AION Y Plusは2022年9月にタイで販売され、カンボジアは東南アジアで2ヵ国目の販売となる。

GAC AIONについて
中国広汽グループの新エネルギーに関する製品とサービスを提供する会社として2017年に設立されたGAC AIONは、EV用電池システムの開発とその技術を採用したEVの製造・販売を行っている。
同社は安全性に優れたMagazine Battery(弹匣电池)システムを開発し、AION Y Plusにも搭載している。Magazine Batteryシステムは、銃撃試験をおこなっても発火する事が無い。2022年10月には広汽グループの広汽乗用車、広汽貿易と共同で投資し、グループ内の電池企業である因湃电池を設立した。
GAC AIONは、2023年9月にタイでAION Y Plusの販売を開始している。タイの記者会見で同社は、将来的にタイでの現地生産、販売、サービスを段階的に実現し、タイが東南アジアの電気自動車産業の中心となるよう支援すると述べた。

カンボジアEV市場の状況
カンボジア地元メディアのKHMER TIMESは2023年12月5日付の記事で、カンボジアの2023年9月時点での電気自動車総登録台数が1,162台に急増した事を報じた。登録台数の内訳は、EVが573台、電動三輪車が387台、電動バイクが202台であった。
カンボジア政府は公共事業・運輸省(MPWT)を通して充電ステーションを設置するなど、インフラ整備に取り組んでいる。2023年12月時点で、カンボジア国内のEV用充電ステーションは18ヵ所設置されている。 2022年通年のEVの登録台数は63台であり、2023年はEVの登録台数は急増している。

GAC AIONのカンボジアEV市場へ式参入について、下記のURLより閲覧できる。
広汽グループweiboホームページ
https://weibo.com/2962972110/NvBcc5wZY
KHMER TIMES2023年12月5日付記事
https://www.khmertimeskh.com/501401710/ev-registrations-jump-to-1162-this-year/

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