2024年1月8日(No. 2024w01-01)
国・地域:アジア・オセアニア, 中国
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中国吉利がドローンにより電気自動車を充電するドッキング装置および制御システムに関する特許を出願

中国メディアの中国経済週刊によると2023年12月8日、中国の大手自動車メーカーである浙江吉利控股集団(Zhejiang Geely Group Holding Co., Ltd.:吉利グループと称する)と吉利グループの電気自動車製造・販売および関連技術開発を行うZEEKRが出願した「ドローンによる充電ドッキング装置および制御システム」に関する特許が公開された。この特許に規定される電池ユニット、充電端子および強磁性体を備えたドローンを用いる事により、充電のために電気自動車を停止させることなく、車両走行中に電気自動車を充電する事が可能になる。

特許出願の背景
電気自動車の充電インフラに関する技術は成熟してきているが、高速道路上での充電インフラの設置数はガソリンスタンドより少なく、充電が難しい等の課題がある。電気自動車の充電については、依然として「航続距離の不安」と充電待ち時間の活用に問題がある。
NIO等のサービスカーによる路上緊急充電サービスが実現され、更にドローンによる電気自動車充電が提案されているが、一般的に自動車が停止している時に充電するか、ドローンを用いて充電するためには、ドライバーによる何らかの作業が必要な状況である。

出願特許の概要
吉利グループとZEEKRが出願した申請公布番号CN 117183779 Aの概要は以下の通りである。


(申請特許 説明書付図より)

電気自動車およびドローンに、それぞれ充電端子および強磁性体を備えたドッキング装置が設置される。
ドローンはGPSを通じて走行中の電気自動車の位置を特定し、車両側と通信し速度を合わせる。次に強磁性体によりドローンと車両が徐々に引き付けられ、ドッキング装置により充電端子が接続される。電気自動車側の充電端子は、車両の電池に接続されているので、ドローン側の電池ユニットから車両の電池に充電される。
ドッキング装置は車両側とドローン側それぞれにロック機構を備え、強く接続されるので車両走行中に電気自動車を充電することができる。

吉利グループが出願した「ドローンによる充電ドッキング装置および制御システム」について、下記のURLより閲覧できる。

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