2024年8月4日(No. 2024w31-04)
国・地域:アジア・オセアニア, 中国, 中央アジア
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中国BYDがウズベキスタン工場で量産開始――年間生産能力は5万台

ウズベキスタン・ジザク州に建設された中国BYDのウズベキスタン工場で2024年6月27日、ウズベキスタンのミルジヨエフ大統領視察の下、Plug-in Hybrid車のSong PLUS DM-iの量産を開始した。BYDの王会長兼社長は、「ウズベキスタン工場での量産開始により、地元交通のグリーン変革が加速する。今後もBYDの革新的な技術を活用し、中央アジア全域で新エネルギー車の開発を推進していく。」と述べた。BYDウズベキスタン工場では2タイプのPlug-in Hybrid車を量産し、年間生産能力は5万台に達する見込みである。

BYDウズベキスタン工場について
量産を開始したBYDウズベキスタン工場は、年間5万台の新エネルギー車を量産する1億6千万米ドルのプロジェクトの第一段階で、工場のために約2kmの鉄道が敷設され、部品倉庫と1200個のコンテナを収容できる物流センターが建設された。
2024年6月時点でBYDウズベキスタン工場では2モデルの新エネルギー車が生産されているが、今後数年間で生産モデル数を拡大することが計画されている。プロジェクトの第二段階では3億米ドル相当の投資で年間生産能力を20万台に増やし、第三段階では5億米ドル相当の投資で年間生産能力最大50万台まで増やす事が計画されている。
第一段階では1,200人が雇用されているが、2023年には200人の従業員がウズベキスタンの自動車メーカーであるUzAuto Motorsで研修を受け、2024年には92人の専門家が中国の西安市と長沙市で品質管理、技術、供給、設備メンテナンスの分野の研修を受ける。プロジェクトの第三段階では、従業員数が1万人に達する。

BYDの海外進出について
1995年に電池メーカーとして設立されたBYDは、2003年に自動車業界に参入しプラグインハイブリッドカーの販売を始めた。2010年には、リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載した電動バスの販売を開始している。同社は、2020年3月に刀身の様に薄く細長い形状のリン酸鉄リチウムイオン電池(Blade Battery)を発表した。
BYDのホームページによると、2024年7月時点では世界70ヵ国以上で新エネルギー車の販売をしている。
同社は既にハンガリー、メキシコ、ブラジルで新エネルギー車工場を立ち上げていて、ウズベキスタン以外にタイ工場でも量産を開始している。今後、ハンガリー、メキシコ、ブラジル工場の生産能力を拡大し、トルコやインドネシアでも新たな工場を建設する計画である。

BYDウズベキスタン工場での量産開始について、下記のURLより閲覧できる。
ウズベキスタン大統領府ホームページ
https://president.uz/en/lists/view/7349
BYD AutoホームページNews(中国語簡体字)
https://www.bydauto.com.cn/pc/newsList/detail/?id=533

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