中国国家発展改革委、「新エネ自動車充電保障能力向上行動計画」を公布――今後3年間で充電技術の大幅な向上を図り、充電施設の品質を引き上げる

2018年12月10日、国家発展改革委員会は公式サイトで、国家エネルギー局、工業情報化部(工信部)、財政部と共同で制定した《新エネルギー自動車充電保障能力向上行動計画》(以下《行動計画》と略)を公布した。

 

当該計画が提示した目標は、三年の間に、充電技術水準の大幅向上、充電施設製品の品質向上、充電標準体系整備の加速、充電施設配置の全面的な合理化、充電ネットワークとの相互接続の目覚ましい強化、充電運営サービスの品質向上促進に力を注ぎ、充電インフラ発展の環境整備と産業構造のより一層の合理化を進める。

《行動計画》は、近年来中国の充電インフラは急速に発展し、建設された充電ポスト(柱)の数は既に60万カ所を超えた、と指摘する。

《行動計画》は、当面新エネルギー自動車および充電施設は未だ発展途上にあるが、特に充電インフラは依然として建設の実施が難しく、運営効率が低いなどの問題に直面し、それが未だに新エネルギー自動車の発展を制約するボトルネックの一つとなっていることから、新エネルギー自動車充電保障能力の速やかな向上が待たれる、と述べている。

 

新エネルギー充電ポストが直面する苦境に対して、《行動計画》は、幾つかの重点課題を提示している。

その中には、充電施設の技術的品質向上、充電施設運営効率の向上、充電施設設置計画の合理化、充電施設への供電保障強化、充電施設の相互連結の推進、充電施設標準体系の整備が含まれている。

充電施設の運営効率向上の分野で、《行動計画》は“ゾンビポスト”の積極的な活性化を提示し、サービスの実際需要に合わせて、車と充電ポストの比率を科学的に設定して、充電施設利用効率およびサービス能力の向上に適合させる。この他、タクシー・レンタカーなど特定分野電動自動車の電池交換モデル活用も継続的に探究することを提示している。

 

上記重点課題を実施するために、《行動計画》は、更に適切な保障措置を提示し、その中には、関連部門間で統一した計画案を策定する協調度合を強め、組織的な方法を講じて、プロジェクト建設用地、電力接続、関連建設の事前保留、ガソリン車の場所取り、営業収益性の難点など共通した問題点を解決することなどが含まれている。

 

《行動計画》の中国語原文は以下の国家発展改革委員会ウェブサイトで見ることができる。

http://www.ndrc.gov.cn/zcfb/zcfbtz/201812/t20181210_922435.html