インド重工業省は2021年6月25日、エコカー普及政策(FAME II：Faster Adoption and Manufacturing of (Hybrid &) Electric Vehicles in India Phase II)の期限を当初の2022年3月末から2024年3月末まで2年間延長すると発表した。これは2021年度のEV販売台数が2020年度より19%減少すると見られ当初の目標達成が困難とみられることから延長されたもの。FAME Iも当初の計画に対し、最終的に2019年3月まで2年間延長されていた。
インド政府は国内の電気自動車等の普及を奨励するために、2015年4月から電動バス、電気自動車およびハイブリッド車、電動二、三輪車を対象としたインセンティブによるFAME Iを実施した。
FAME Iも当初2年間の予定であったが、最終的に2019年3月まで延長された。
FAME IIは、2019年4月から3年間Rs. 10,000 Crore（約13.5億ドル）の総予算で実施され、その86%が電気自動車の需要を創出するためのインセンティブに割り当てられた。
この金額は、電動バス（e-bus）7000台、ハイブリッド車を含む電動4輪車（e-4W）55000台、電動三輪車（e-3W）50万台、電動二輪車（e-2W）100万台分のインセンティブとなる。
FAME IIでは技術革新のため、リチウムイオン電池等の先進的電池の搭載が求められている。また、充電ステーションの建設も目的に組み入れられている。
インドの電気自動車製造業者協会(SMEV：SOCIETY OF MANUFACTURERS OF ELECTRIC VEHICLES)によると、2021年度のEV販売台数は2020年度より19%減少しFAME IIの目標達成が見込めないため、SMEV会長は目標達成のため政府に対し政策変更を求めていたものである。
FAME IIの期限延長については、下記のURLより閲覧できる。
インド重工業省 FAME IIホームページ
https://fame2.heavyindustry.gov.in/index.aspx
FAME II方針の通達
FAME II期限延長の通達
https://fame2.heavyindustry.gov.in/WriteReadData/Pdf/Gazette%20for%20Scheme%20Extension.pdf
SMEVによる2021年度のEV販売台数