ブラジル、リチウム空気電池の研究開発に取り組む

2019年2月20日、ブラジルでも、リチウム空気電池の研究開発に取り組んでいる旨が一般サイトに掲載された。リチウム空気電池は、「高容量な次世代の電池」、「正極に酸素を使用し、コバルトやマンガンなどの化合物を用いることがなく、負極のリチウム金属と電解液で作動するため、コストメリットがある」、「大気中に硫酸などの有害物質を排出しない持続可能な再生可能エネルギーとなる」などと期待されている。

 

 ブラジルにおいても、リチウム空気電池の研究開発が行われている。サンパウロ州研究支援財団(FAPESP)から支援を受け、新エネルギー革新センター(CINE)で研究が進められている。自動車はじめ産業用、家庭用に需要が見込まれるが、現時点では、研究室での実験段階である。

 

 研究者によれば、リチウム空気電池は正極に酸素を使用し、負極のリチウムと化学反応を起こして電気が生成されるが、効率よく電気を生成するために電極の材料や触媒の検討がされている。

 

 またリチウム空気電池は、大気中に硫酸のような有害物質を放出することはなく、酸素が大気に戻るだけで、より持続可能な再生可能エネルギーと期待される。