ブラジル環境審議会、オートバイの新しい排出ガス規則(案)を承認

ブラジル環境審議会(CONAMA)は、2019年4月24日、オートバイの新しい排出ガス規則(案)を承認した。新規則(案)では、「最高時速130キロのオートバイ及び類似車両の触媒コンバーターの劣化基準である耐久走行距離を、現行の18000kmから20000 kmに2000 km延長する」とされている。新モデルについて、2023年1月から、全モデルについては、2025年1月から適用される。新規則は、後日、官報にて公布される予定である。

 

オートバイに対する大気汚染管理プログラム(Promot)の第5局面のM5によって、最高時速130キロのオートバイの触媒コンバーターの耐久走行距離が現行のM4の18000 kmから20000 kmに延長される。Promotによって、一酸化炭素(CO)や全炭化水素(THC)、窒素酸化物(NOx)などの大気への排出量が段階的に規制される。以下、例示する。

<例> 走行1km当たりの最大含有量:単位 mg/km

  CO THC NOx
新モデル 1000 100 60
全モデル 1000 100 60

 

当初CONAMAから提示された案では、耐久走行距離は、35000 kmとされていたが、業界側から、35000 kmでは売れ筋機種の生産に支障をきたすおそれがあるため、20000 kmに減らすよう提案され、結論として、業界提案が採用された。

 

本件は下記URLから参照できる。

http://www.mma.gov.br/informma/item/15464-conama-aprova-controle-de-emiss%C3%B5es-para-motos.html

http://www2.mma.gov.br/port/conama/processos/465AD372/PropResol_PROMOT_8RE_CTAJ_LIMPA2.pdf