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ロンドン市当局、小規模事業者等を対象としたスクラップインセンティブを開始

ロンドン市長は2019年2月22日、市内の大気汚染対策の一環で、小規模企業者や慈善団体を対象とした、小型商用車のスクラップインセンティブ制度の開始を発表した。予算総額は2300万ポンド(約34億円)。6週間後に市内「超低排出ゾーン」(ULEZ:Ultra Low Emission Zone、以下に詳細説明あり)の適用開始を控え、大気汚染物質の排出量が多い、旧型のバン(van)や小型バス(minibus)の廃車を促し、よりクリーンな自動車に買い換えるための動機付けを行うことが目的である。

 

超低排出ゾーン(ULEZ)とは

ロンドン中心部(central London)では既に、平日は乗り入れ車両から「渋滞税(Congestion Charge)」が徴収されているが、この渋滞税ゾーン(CCZ)で2019年4月8日から(注:当初の予定より17か月前倒し)ULEZの適用が始まる。ULEZでは、所定の基準(詳細は、以下のロンドン交通局ウェブサイトを参照:https://tfl.gov.uk/modes/driving/ultra-low-emission-zone)を満たさない車両には、渋滞税に追加して、乗用車、オートバイ、バン(3.5t以下)には1日12.50ポンド(約1800円)、そして重量車(3.5t以上のトラックと、5t以上のバス・コーチ)には同100ポンド(約1万4000円)の料金が課される。なお、渋滞税は平日のみの課金となっているが、ULEZは一年を通して全日(土日祝日を含む)24時間適用される。さらに、同ゾーンは2021年10月25日に北環状道路(North Circular Road)と南環状道路(South Circular Road)を境とするエリアまで拡大される予定となっている。そうなると、ULEZの対象範囲は適用開始時の18倍となる。

 

小型商用車スクラップインセンティブ制度

新しいスクラップインセンティブ制度は、小規模企業者(microbusinesses、従業員数10名以下)及び慈善団体(charities)を対象としており、各社/団体3台を上限として、以下の要件を満たす場合に補助金を申請することができる。

 

オプション 対象 条件 支給金額
1 渋滞税ゾーン(CCZ)のフリークエントユーザー(frequent users)

 

Ÿ   2019年2月22日から遡って6か月以内のCCZ利用記録が52回を超えており、

Ÿ   ULEZ基準を満たさない、Euro 6より前のライトバン(あるいは慈善団体所有の小型バス)

を廃車する場合

3500ポンド(約51万円)
2 旧型自動車を廃車とし、Euro 6適合車を購入またはリースする場合 Ÿ   ULEZ基準を満たさない、Euro 6より前のライトバン(あるいは慈善団体所有の小型バス)を廃車

Ÿ   Euro 6適合ライトバンあるいはEuro 6適合小型バス(小型バスについては慈善団体のみを対象)に交換(購入またはリース)

3500ポンド(約51万円)
3 旧型車両を廃車とし、電気自動車(EV)を購入またはリースする場合 Ÿ   ULEZ基準を満たさない、Euro 6より前のライトバン(あるいは慈善団体所有の小型バス)を廃車

Ÿ   電気駆動のライトバンまたは小型バス(小型バスについては慈善団体のみを対象)に交換(購入またはリース)

3500ポンド+2500ポンド(EV維持費として)

=合計

6000ポンド

(約87万円)

(出所:ロンドン交通局の情報をもとにEnviX作成)

 

同制度に関する詳細は、以下のURLで閲覧可能である。

  • ロンドン交通局(TfL):

https://tfl.gov.uk/modes/driving/ultra-low-emission-zone/scrappage-scheme?cid=scrappage-scheme

  • Mayor of Londonプレスリリース(2019年2月22日):

https://www.london.gov.uk/press-releases/mayoral/mayor-opens-23m-van-scrappage-fund