韓国Kia自動車、国内の民間充電事業者と協力してEVのインフラ拡大へ

 韓国Kia自動車は2019年2月上旬、国内の民間電気自動車充電事業者とパートナーシップを締結し、インフラ拡大に力を入れると発表した。同社は、韓国電気自動車充電サービスとStraffic社とパートナーシップを結び、電気自動車の充電基盤施設に関わる多角的な協力を図ると説明した。

 

 Kia自動車が締結した協約により、韓国電気自動車充電サービス社は個人向け充電事業を、Strafic社は法人向け及び共用充電事業をそれぞれ担当することになる。Kia自動車は、全国のガソリンステーションや大型モール、代理店などに充電施設を置く拠点を確保し、顧客に対して電気自動車の購入から充電までを一つのサービスとしてまとめて提供する事業を始める予定である。

 

 具体的には、2019年度にKia自動車の電気自動車を購入する顧客に対しては、Kia自動車のパートナー会社が運営する共用充電器を利用する場合に、料金を削減するサービスを実施する予定である。特に、Strafic社が運営する充電施設では、Kia自動車専用の充電器を設け、優先的に利用できるインセンティブを提供する方針である。

 Kia自動車は、2019年2月中旬からSOUL BOOSTER Evの量産を始める予定であり、2019年1月14日から事前予約が始まった同モデルは、1月末時点で2939台に上っている。

 

 一方、全国でガソリンステーションを運営しているGS Caltex社と韓国LG電子社がMOU(了解覚書)を締結し、新たな形態のガソリンステーションサービスを始めると発表した。具体的には、既存のガソリンステーションに、電気自動車の充電、修理、シェアリングシステムを融合させたものである。LG電子は、ロボット充電及び無線充電システムの充電方案も中長期的に導入を検討する計画である。両社が協力して実施する新たなサービスは、2019年下半期に、ソウル都心部のガソリンステーションに造成される予定である。