タイ、中古乗用車の輸入制限に関する政策を検討

2019年2月28日に現地で報じられたところによると、タイで中古車の輸入を禁止する政策が検討されているという。これは環境保護および大気汚染の軽減を目的としたもので、商務省のChutima Bunyapraphasara大臣代理は、現在同省が具体的な規制案を精査しているところだと語った。同省はこれまでに関係する国の機関と15回にわたって協議を重ねてきたという。

 

輸入禁止案は現在のところ、中古の乗用車を主な対象としており、以下は対象外となる。

  • 公共機関・民間企業が使用するクレーントラック
  • 救急車
  • 消防車
  • 再輸出を目的とした輸入

 

また、外交目的で輸入される中古車は、別途外務省が監督するという。

 

タイに輸入される中古乗用車の台数は公式には多くないが、しかし実際には、販売目的で密かに輸入されている中古乗用車が数多く存在するだろうとChutima大臣は話す。

大臣は、3月14日まで商務省は本件について政府や民間企業、利害関係者からの意見を募集すると発表した。意見は商務省外国貿易局への電話でも受け付けると述べた。

同省では意見を受け付けた後、政策案を内閣へ提出するという。タイでは大気汚染の軽減を国の重要な政策として掲げており、Prayut Chan-o-cha首相は最近、PM2.5の発生を抑制するため、閣僚らに対し農家に焼畑農業をやめさせる方途を探るよう命じた。