カナダのケベック州がEV購入補助金を拡充する一連の措置を連邦議会において提案すべく準備を進めている。
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カナダのケベック連合が電気自動車(EV)へのシフトを加速を目的に、一連のEV購入助成措置を連邦議会に提案する準備を進めている。提案の中には、以下の措置が含まれると予想される。
- 年間所得が平均の4万7000カナダドル(約383万円)を下回る世帯に対して追加で1500カナダドル(約12万円)の補助金を支給する。
- 新車登録から12年を経た車両をEVに買い替える場合に追加で1500カナダドル(約12万円)の補助金を支給する。
- 中古のEVあるいはプラグインハイブリッド車(PHEV)を購入する際に追加で2000カナダドル(約16万円)の補助金を支給する。
- 上記の追加補助金は重複して活用することが可能である(年間所得が平均を下回る世帯が旧式の車を中古のEV/PHEVに買い替えた場合に追加で5000カナダドル(約40万円)が支給される)
現在、カナダでは購入価格が4万5000万カナダドル(約367万円)以下のEVを購入する際に5000カナダドル(約40万円)の補助金が支給されるが、PHEVは対象となっていない。ケベック州においては、最高8000カナダドル(約65万円)が支給されるが、新車のEVのみが対象になっている。
ケベック連合は、連邦政府による温室効果ガスの排出規制をめぐり、汚染に対する代償を求めるだけでなく優れた環境政策を実施するグッドプレイヤーに対する報酬を認める「グリーン・イコーリティー」制度を導入すべきであるとして、連邦政府に対して呼びかけている。