韓国産業通商資源部は2020年2月上旬、環境に優しい自動車の主要な部品を開発するに当たり、2020年から2025年までの6年間、合計3856億ウォン(約385億円)を自動車部品メーカーに投資すると公告した。対象となる自動車は、電気自動車、水素燃料電池自動車、プラグインハイブリッド自動車(以下、エコ自動車)である。同部は、2020年3月6日まで公告を行い、下記のカテゴリーに分けて課題を策定し、支援事業を推進してゆくと述べた。
カテゴリー | 重点課題 |
エコ自動車用エネルギーの充電と保存 | ・走行距離を向上できるバッテリーパックとエネルギー密度の増大技術
・充電時間の短縮に関わる技術 ・バッテr―充電システムのモジュール化 |
エコ自動車用電気駆動および電力変換技術 | ・e-Powertrainの効率性向上
・e-Powertrainのシステムの多様性確保 |
エコ自動車用空調および熱調節システム | ・熱利用の効率を向上させるハブモジュール技術
・バッテリーの耐久性向上に繋がる複合的な熱管理技術 ・熱管理を基盤とする空調技術 |
水素燃料電池の核心部品開発 | ・水素自動車の価格を削減できる部品の開発
・水素充電技術分野 |
同部は、1回充電時の走行距離を現状の50%以上向上し、走行効率は20%以上改善するとともに、充電時間は現状の1/3以下へ短縮できることを、今回の投資の目標と立てている。また、同部は、今回の投資は、2019年10月に発表した「未来自動車の産業発展戦略」による事業であると説明した。
一方で、こうした政府の政策の一環として、韓国Hyundai自動車は2020年から6年間、61兆ウォン(約6兆1000億円)を未来の自動車の技術分野に投資し、Kia自動車は2020年から6年間、29兆ウォン(約2兆9000億円)を未来の自動車の技術分野に投資することを発表している。Kia自動車の場合、2025年に電気自動車のラインアップを11種へ増やすことを発表している。
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