中国国家発展改革委員会など11の行政機関は、2020年2月10日、「スマートカー革新発展戦略」を発表した。同戦略における「スマートカー」の定義は、以下のとおりである。
【スマートカー】
先進的なセンサーなどの装置を搭載し、AIなどの新たな技術を用い、自動運転機能を備え、スマート化された移動空間およびアプリケーション端末へと段階的に変化を遂げる新世代の自動車。 |
以下は、同戦略の概要である。
戦略のビジョン | ■ 2025年までに、中国の標準的なスマートカーにおける技術革新、産業エコシステム、インフラ、法規・標準、製品の管理監督、サイバー・セキュリティ・システムの基本的な構築を目指し、自動運転の条件を備えたスマートカーの量産化を実現する。
■ 2035~2050年の期間には、中国の標準的なスマートカー体系の全面的な構築や整備を実施する。 |
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主な課題 | 強調的かつオープンなスマートカー技術革新体系の構築 | 主要インフラで飛躍的な進歩を果たす。
試験・評価技術の整備。 応用試験事業の実施。 |
クロスオーバーで統合されたスマートカー産業エコシステムの構築 | 産業のコア・コンピタンス(中核的競争力)強化。
新たな市場主体の育成。 産業発展形態におけるイノベーション。 新たな技術の転換・応用の推進。 |
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先進的で整備されたスマートカーインフラ体系の構築 | スマート化された道路インフラ計画の構築推進。
広範囲をカバーした自動車用無線通信網の構築。 全国をカバーする自動車用の高精度時空標準サービス能力の構築。 全国の道路網を網羅した道路交通地理情報システムの構築。 国家スマートカー・ビッグデータ・クラウド制御インフラプラットフォームの構築。 |
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系統的で整備されたスマートカー法規・標準体系の構築 | 法律法規の整備。
技術標準の整備。 認証認可の推進。 |
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科学的かつ規範的なスマートカー製品管理監督体系の構築 | 車両製品管理の強化。
車両使用管理の強化。 |
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全面的かつ高効率なスマートカーのサイバー・セキュリティ・システムの構築 | セキュリティ管理における連携枠組みの整備。
サイバーセキュリティ保護能力の向上。 データセキュリティーにおける管理監督の強化。 |
同戦略では、スマートカーの発展を促すための政策を制定し、関連企業に支援を与えたり、条件を満たした企業には税制上の優遇措置を適用したりするなど保障措置の枠組みについても打ち出されている。
なお、「スマートカー革新発展戦略」の原文については、以下のURLより閲覧可能である(中国語簡体字)。
https://www.ndrc.gov.cn/xxgk/zcfb/tz/202002/t20200224_1221077.html