全国自動車標準化技術委員会は2020年9月11日、自動車の推奨性国家標準である「電気自動車充電システム安全技術要求」の意見募集稿を発表したが、当該標準はコネクテッドカー標準分科委員会が企画策定したものである。意見募集の締切は2020年11月11日。
当該標準は、電動自動車充電システムの車内システム情報セキュリティ技術要求および試験評価方法を規定し、電動自動車充電システム車内システム情報セキュリティ防護の設計・開発・検査・評価に適用される。
この車内充電システム情報セキュリティ技術要求は以下に示したように4つの分野で構成され、それぞれが明確に提示されている。
(1)ハード安全技術要求;
ハードの安全は、チップ密閉、調節プラグ、バス隔離など方面で、ハード分野の情報セキュリティ要求が提示されている。
(2)ソフト安全要求;
ソフトの安全は、セキュアブート(安全な始動)、セキュリティの更新、セキュリティ日誌など方面で、ソフトの情報セキュリティ要求が提示されている。
(3)データ安全要求;
データ安全では、車内充電システムが貯蔵する重要データの完全性、機密性保持の面で、情報セキュリティ要求を提示している。
(4)通信安全要求;
通信安全は、車外通信の安全及び車内通信の安全面で、情報セキュリティ要求を提示している。
車内充電システムの情報セキュリティ技術要求に対応する形で、車内充電システム試験評価方法は、以下を包括している:
1.ハードセキュリティ試験要求
2.ソフトセキュリティ試験要求
3.データセキュリティ試験要求
4.通信セキュリティ試験要求。
当該標準は、国際的にも国内的にも初めて制定されたもので、標準の制定と実施は、業界管理部門に技術支援を与え、自動車充電システム製品は、業界の電動自動車充電システム情報セキュリティ要求を満足させ、電動自動車充電システムの車両上のセキュリティ応用を推進し、中国車両セキュリティ技術水準の大々的な向上が期待される。
自動車の電動化、スマート化、コネクテッドカー化の発展に伴って、インテリジェント充電(急速充電・無線充電など)が今後の発展の趨勢となっている。新機能の増加は、非常に多くの情報セキュリティ問題をもたらすので、新技術標準プロジェクト実施は、電動自動車の充電システム面での情報セキュリティ技術開発の促進に有利に働き、産業の創新発展を導く核心的技術標準プロジェクトとなって、顕著な経済効率および社会的効果と利益をもたらすものとなる
なお、上記記事の原文については、以下のURLより閲覧可能である(中国語簡体字)。