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欧州自動車工業会、ゼロエミッションモビリティへの移行に関する進捗状況レポートを発行

欧州自動車工業会(ACEA)は2020年10月28日、 “Making the Transition to Zero-Emission Mobility 2020 Progress Report”と題する、ゼロエミッションモビリティへの移行に関する2020年進捗状況レポート(英語、28ページ、原文は以下URL参照)を発行した。

https://www.acea.be/uploads/publications/ACEA_progress_report_2020.pdf

 

主な所見は以下の通りである。

 

  1. 2019年の代替駆動自動車市場占有率
  • 乗用車(新車総販売台数に占める代替駆動自動車の割合:6%)
駆動方式 新車総販売台数に占める割合 2014年比増減
電気充電式自動車(ECV)* 3.0 % + 2.4
ハイブリッド電気自動車 5.9 % + 4.5
天然ガス自動車 0.5 % - 0.3
燃料電池自動車 0.04 %

 

 

  • 小型商用車(新車総販売台数に占める代替駆動自動車の割合:8%)
駆動方式 新車総販売台数に占める割合 2014年比増減
電気充電式自動車(ECV)* 1.2 % + 0.7
ハイブリッド電気自動車 0.2 %

 

* ACEAの定義によると、ECV (electrically-chargeable vehicles)には、バッテリー式電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)が含まれる。

 

  1. 新車(乗用車と小型商用車)のCO2排出量
  • 燃料別マーケットシェアでは、2017年にガソリン車が2009年以来初めて、EUで販売された乗用車の首位に立った。
  • 同年、新車のCO2排出量も、記録開始以来、初めて増加した(+0.3%)。
  • 2019年、3年連続で乗用車のCO2排出量が増加し(+1.8%)、EU平均で123g/kmに達した。
  • 同年には小型商用車のCO2排出量も2年連続で増加し(+4%)、EU平均で158.5 g/kmに達した。

 

  1. 価格
  • 電気駆動自動車(ECV)の普及率は、各国の国民一人当たりの国内総生産(GDP)と直接的に相関しており、消費者には価格が大きな障壁であることを示している。
  • ECV市場占有率が1%未満の国では軒並み、GDPが3万ユーロを下回っている。これらの国々には、中東欧のEU加盟国だけでなく、イタリアやギリシャも含まれている。
  • ECV販売台数の80%以上が6加盟国だけでカバーされており、これらはGDPが最も高い国々に含まれている。
  • 現在、21の加盟国がECV購入者を対象とする補助金や特典を支給している。購入インセンティブの内容(特に金銭的価値)は、各国によって大きく異なる。

 

  1. インフラ整備
  • EV用インフラは順調に展開されているものの、EU全体で利用可能な充電ポイントの総台数(19万9825台)は、依然として、必要なレベルには程遠い。
  • このうち急速充電対応型の充電器(22kW以上)は2万8586台に過ぎず(7台に1台の割合)、標準充電器が大多数を占めている。
  • 欧州委員会による控えめな見積もりによると、2030年までには少なくとも280万台のECV用充電ポイントが必要となる。つまり、向こう11年間で充電ポイントの台数を現在の14倍に増やさなくてはならない。
  • EU域内にあるECV充電ポイント全体の75%以上は、EU総面積の27%を占めているオランダ、ドイツ、フランス、英国の4か国に集中している。
  • 現在、EUの12か国に水素充填ステーションが整備されているが、16か国には一か所もない。
  • EU全体で3700か所以上の天然ガス充填ステーションが整備されており、これは2014年比で8%の増加に相当する。ただし、そのうち3分の2は、イタリアとドイツに集中している。