中国市場監督管理総局が「自動車三包規定」の対象を拡大――電気自動車も対象に

2021年7月27日中国市場監督管理総局は、「自家用車の修理、交換、返品の責任に関する規定(自動車三包規定)」に、電気自動車の車載電池の品質に関する規定等を追加し、2022年1月1日から施行する事を発表した。

今回の改定には、主に以下三つの内容が含まれる。

  • 消費者の正当な権利と利益の保護を強化し、事業者の三包(修理、交換、返品)保証に対し、より厳しく責任を要求する。
  • 産業の発展と消費の向上に対応し、自家用車の三包の対象範囲を拡大する。
  • 自家用車の三包関連業務の発展と変化に対し、関連する規制を更に改善する。

 

三包とは、中国製品品質法で規定されている販売者の損害賠償責任に関する規定の事で、中国語の“修”:製品の修理、“換”:製品の交換、“退”:製品の返品の意味である。

今回の改定によって、三包規定有効後7日以内にエンジン、トランスミッション、バッテリー、駆動モーターまたはその主要部品に品質問題が発生した場合、無料で自家用車の返品と交換ができる。

電気自動車とプラグインハイブリット車の三包保証書に車載電池の容量劣化限度を明示し、消費者が購入する時に参考にできる様にする。

三包規定有効後60日以内、または走行距離3000 km以内に、品質問題による車載電池の発火等が発生した場合には無料で自家用車の返品と交換ができる。

 

2013年に施行された現規定では、エンジンの記載のみで電池やモーターの記載が無い。

今回の自動車三包規定の改定により、急速に普及が広がる電気自動車やプラグインハイブリット車が三包規定の対象であることを明確にした。

 

中国市場監督管理総局が発表した自動車三包規定の改定について、下記のURLより閲覧できる(中国語簡体字)

中国市場監督管理総局ホームページ 総局ニュース

http://www.samr.gov.cn/xw/zj/202107/t20210727_333089.html

 

中国市場監督管理総局ホームページ 自動車三包規定改定内容解説

http://gkml.samr.gov.cn/nsjg/xwxcs/202107/t20210730_333231.html

 

中国市場監督管理総局ホームページ 自動車三包規定原文

http://gkml.samr.gov.cn/nsjg/fgs/202107/t20210726_333062.html