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スペインの自治州バレアレス諸島で内燃機関自動車の新規登録を禁止する法律が成立

バレアレス諸島(地中海西端に浮かぶ、マヨルカ、メノルカ、イビサ、 フォルメンテラ、カプレラの5島からなる群島。スペインの島嶼部自治州の一つ)自治政府議会は2019年2月12日、2050年までにバレアレス諸島全域で脱化石燃料を実現するための気候変動対策法案を可決した。

 

内燃機関車登録禁止

同法には、以下の通り、内燃機関自動車の登録禁止が含まれている。

  • 2025年1月1日以降、バレアレス諸島全域で、ディーゼル乗用車の新規登録ならびに諸島内への持ち込みを禁止する。ただし、ディーゼルのバンやトラックは例外とし、2035年まで新規登録を認める。
  • 2035年1月1日以降は、ガソリン車の新規登録も禁止とする。なお、昨年8月に公表された法案では、ガソリン車も2025年以降登録禁止とされていたが、これが10年間延期された形となった。
  • これらの期限よりも前に登録されたディーゼル車とガソリン車は引き続き利用可能である。

 

レンタカー事業者向け電動車割当率

レンタカー事業者は、2020年以降、逐次的に電動自動車への切り替えを進めることを義務付けられる。割当率は2%からスタートし、これを毎年引き上げ、2035年までに100%とする(注:原案では、「2020年:10% ⇒ 2030年:100%」が提案されていた)。ちなみに、公式データによると、域内最大の島であるマヨルカ島の自動車登録台数は約75万台。これに加えて、スペイン本土で登録された約7万台のレンタカーが常時島内を走行していると推定されている(自動車登録税がバレアレス諸島よりも安いことから、レンタカーは大抵、本土で登録されてから諸島内に持ち込まれている)。

 

EV充電インフラ関連

さらに同法には、地域内に1000台のEV充電ポイントを設置する計画も含まれており、既にこのための入札がスタートしている。他にも、充電ポイントを設置するホテル経営者やレンタカー事業者向けの850万ユーロ規模の助成制度や、一般ユーザー向けの助成制度も計画されている。また、土地面積1000平米以上のパーキングビル及び新築建物には、太陽光発電施設の設置が義務付けられる。

 

今後の展開とスケジュール

同法は、現政権を握るバレアレス諸島社会労働党(PSIB-PSOE)の支持で成立したが、同自治州では今年5月に州議会選挙が予定されており、野党であるバレアレス諸島国民党(PP)のBiel Company 党首は、政権交代となった場合には、ディーゼル車禁止を取り消すべく同法の一部を改正する意向を公にしている。